12/12/23 16:05:21.85
韓国で初となる女性大統領が誕生した。
19日投開票の大統領選で保守与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)氏(60)が最大野党民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)氏(59)との接戦を制し、
父の朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領と親子2代で大統領に就任する。
朴氏はどんな女性なのか。竹島問題で揺れた日韓関係は今後どうなるのか。専門家に聞いた。
朴槿恵氏の父・朴正熙元大統領は、1965年に日韓国交正常化を実現した。
今回、勝利した槿恵氏は3人きょうだいの長女だが、22歳のときに、
朴大統領暗殺を北朝鮮工作員に指示された在日韓国人青年・文世光の狙撃によって母親が銃弾に倒れ、
その5年後には父・朴大統領も暗殺された悲劇的な過去を持つ。
「コリア・レポート」の辺真一編集長によると「いまだ独身なのは、両親を失ったショックで、
麻薬や覚醒剤におぼれた弟の母親代わりになって面倒を見続けて婚期を逃したからといわれている。
今回の大統領選中に“隠し子がいる”という飛ばし記事が出た(※そうした事実はない)ほかは、男性絡みのスキャンダルも一切ない」という。
財団の理事職を経て、1998年に46歳で政界進出した。
「97年の民主化運動で金大中政権が誕生した。野に下ったハンナラ党(セヌリ党の前身)が、再建の切り札として担ぎ出したのが朴槿恵氏だった。
独裁のイメージが強い父・朴正熙氏よりも断然人気があったファーストレディーの母譲りで、笑顔を絶やさず上品。
両親を亡くしているからか、どこか陰があり“悲運の人”として、同情論が湧き起こり、初当選後はもてはやされた」
政治家としてのイメージは日本で言えば、先日の総選挙で落選した田中真紀子文科相(68)のようにも思えるが、
辺氏は故小渕恵三元首相の娘・小渕優子議員(39)に近いという。
「ヒラリー・クリントンのように雄弁ではないし、原稿を見ないとしゃべれない。
得意分野や実績があるわけではないが、お嬢様でクリーンなイメージで、なんとなくウケが良くて選挙に強い。
北朝鮮に行き、2002年には金正日総書記(当時)を訪問するなど大胆なところは父親譲りかもしれない」
日本でも保守・自公政権が復活するが、日韓関係はどうなるのか。
「それは安倍(晋三)さん次第。
竹島問題を国際司法裁判所に提訴したり、河野談話を破棄することがあれば当然、抗議はするが、文化・経済活動をストップさせることはしないだろう。
教科書問題や靖国問題など、以前からある火種には冷静に対応するのでは。
ただ『竹島の日』に政府主催で式典をやるなど、
新たな展開になれば、韓国国内の“親日家”“弱腰”という批判をかわすためにも非妥協的な姿勢を取らざるを得ないだろう」と辺氏はみている。
とはいえ、安倍政権と朴政権には良い歴史も。
「父親の朴正熙氏は経済成長の功績が高く評価されているが、それは安倍さんの祖父・岸信介元首相が、
韓国の製鉄所や地下鉄建設のバックアップをしたことが大きい。朴氏は個人的に日本に悪いイメージはないだろう」
政治家一族に育った環境も似た者同士だけに、すぐにでも“ホットライン”ができるとみられている。
なお就任は、来年2月25日だ。
東スポWeb 2012年12月23日 10時00分
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