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山椒(さんしょう)と唐辛子(とうがらし)でスープを味付けした四川風の麻辣(マーラー)鍋が恋しい季節になった。
ピリピリしびれる辛さが汗を誘い、底冷えする大陸の寒さから救ってくれる。野菜と羊肉や豚肉のしゃぶしゃぶで、
火鍋と呼ばれる。
火鍋店ではスープが超激辛の「重辣」から、やや辛の「微辣」まで数種類から選べる。
とりわけ内陸の中国人が愛する重辣ともなれば、日本人の口にはまさに火を噴くような辛さだ。
だが彼らにとっても辛さには限度があるらしい。
地元紙によると、湖北省武漢で今月初め、重辣の火鍋を食べた26歳の男性が病院に緊急搬送される騒ぎがあった。
食後すぐ胃痛を訴え大量吐血したという。医師の診断では男性の胃腸に既往症はなく、
重辣スープが胃壁に穴を開けたのが原因だった。
男性が運ばれた病院では、消化器系の入院患者のうち実に15%までが、火鍋が原因の「鍋病人」というから驚きだ。
だが、鍋病人は辛さだけが原因でもなさそうだ。上海の友人によると、
山椒や唐辛子を使わず安価な化学調味料や添加剤に頼る火鍋店が少なくなく、その安全性が疑問視されている。
先月には山西省晋中の店で漏れた火鍋のガスに引火して爆発が起き、客ら14人が死亡する事故も。
こうなると「冬だ! 火鍋だ!」とは言い出しにくい。火鍋はコワイ…。(河崎真澄)
SankeiBiz サンケイビズ:2012年12月15日 19:00
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