12/11/23 11:39:34.92
>>1の続き
中国の専門家らは、日本政府との関係が将来的に悪化することは中国の国益に合わないと認めて
いる。さらに、イワノフ氏によれば、これら専門家は、状況の正常化の道程にはほとんど乗り越え不可能
な障害があると見なしている。障害とはすなわち、中国の世論である。世論を形成するのはマスメディア
のプロパガンダであり、また軍上層部である。ここ最近、軍上層部はますます声を大にして、中国は踏み
にじられた正義と領土の完全性を復活させるための力を得る権利を有し、事実、間もなく得るであろう、
と喧伝している。だからこそ、中国政府の指導層は単に係争領域の返還を求めるばかりでなく、その要求
を行為、すなわち係争諸島に中国国旗を手にした活動家を送ったり、大砲を積んだ船を送り込んだりと
いった行為で強調せざるを得ないのだ、と専門家らは語る。今はまだ、大砲ではなく、放水砲である。
問題は、日本にもまた世論も「軍」上層部も存在するということにある。もしもいつでもその言いなりになる
のであれば、あるとき、領土の完全性を守るためには放水砲だけでは足りぬ、という決定も下されかねない。
イリーナ・イワノワ
(終わり)