12/11/10 09:21:21.66
自営業者のKさん(45)は、2年間現代自動車のソナタ(2000ccクラス)に乗ってきたが、最近発売された
フォルクスワーゲンのパサート(2500cc、ガソリン仕様)を購入した。新車を購入した後も、妻との買い物、
家族での外食など近所に出掛ける場合にはソナタに乗っている。パサートの燃費の公称値は1リットル当たり
10.3キロで、ソナタ(13キロ)に比べガソリンを消費すると考えたからだ。
しかし、1カ月余りの実燃費は異なった。同量のガソリンを給油した場合、パサートの方が長い距離を走る
ことが分かったからだ。Kさんは「ソナタに乗る妻との運転習慣の違いもあるだろうが、燃費の公称値を額面通り
には信じられなくなった」と話した。
燃費と公称値と実燃費に大きな違いがあることに不満を持つ人が増えている。特に現代・起亜自動車が
最近、米国での燃費誇張問題で補償策を発表して以降「韓国でも同じ車の燃費性能がさらに高く表示
されているが、何の対策も講じられていない」という指摘が出ている。
現代自の2012年型アクセントは、韓国での燃費の公称値が1リットル当たり16.7キロだ。米国では燃費誇張
が論議を呼んだため、同14.02キロから13.17キロへと下方修正された。韓国の公称値に比べ3キロ以上短い
ことになる。消費者は「米国では公称値との差が1キロ未満でも補償を行い、韓国では米国での公称値との差が
3キロを超えても放置するというのか」と抗議している。
燃費認証機関のエネルギー管理公団も、韓国で燃費が誇張されていた点を認めている。同公団は「誇張が
ひどいという指摘を受け、今年4月から測定方式を変更した。新たな測定基準は実燃費との差が大きく縮小した」
と説明した。しかし、新基準では燃費表示が旧基準に比べ約20%低く表示される。しかし、問題は新基準導入
以前に発売されたモデルには旧基準での燃費表示が認められているため、混乱を広げていることだ。冒頭の
Kさんも、旧基準が適用されたソナタと新基準が適用されたパサートの燃費を公称値で比較したため、混乱に
陥ってしまった格好だ。自動車専門家は「一括して新基準に変更していたならば、混乱は起きなかったはずだ」と
指摘する。
ある輸入車業者の燃費認証担当者は「自動車メーカーが韓国の燃費の公称値測定方式に適応できている
かによって、良い数字が得られるかどうかが決まる」と述べた。同公団は大半の自動車メーカーから自社実験で
算出された燃費の報告を受け、それを承認する「申告制」を取っているからだ。このため、各社の自社実験の
ノウハウが公称値に大きな影響を与え、その差が顧客をさらに混乱させている。
同公団は認証後の燃費が実際とかけ離れているという指摘にも消極的な対応に終始しており、これまで燃費
測定の誤りが摘発された例はない。昨年韓国で販売された国産車、輸入車合計約740モデルのうち、当局が
事後に燃費を検証したのは全体の3.4%に当たる25モデルにとどまっている。
金徳翰(キム・ドクハン)記者 , 崔元碩(チェ・ウォンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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