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◆【グローバルアイ】韓国は「失われた20年」に耐えられるのか
日本フジテレビの「ほこ×たて」という番組をよく見る。
この番組を見ると、日本の中小企業の力を感じる。
例えばこうだ。「どんな金属にも穴を開けられるドリル」というドリル会社と
「絶対に穴の開かない金属」という金属会社が真剣勝負を繰り広げる。
負けた方は数カ月後、改良された技術で挑戦状を投じる。小さいが強い企業のプライドがかかる。
日本経済はよく「失われた20年」といわれる。20年間の年平均経済成長率は1.2%。
低成長どころか、無成長に近い。さらにデフレと円高にさまよう。
しかし逆に考えてみよう。こうした状況の日本経済がなぜ20年も崩れずに
持ちこたえているのだろうか。中は膿んでも経済現場はまだ問題なく見えるということだ。
答えは簡単だ。活力は失ったが、底力は生きているのだ。そしてそれを支えているのが中小企業だ。
大企業が揺れても中小企業が後押しする構造だ。
日本の中小企業の数は全体事業者数の99%。勤労者の数は80%、付加価値は53%を占める。
創業100年を超える企業だけでも2万2000社余り。平均寿命が10年前後の韓国の中小企業とは
次元が違う。
堺市にある機械部品会社「太陽パーツ」。
ここでは6カ月に一回ずつ2つの賞を用意する。
「社長賞」と「大失敗賞」。賞金金額は2万円で全く同じだ。
19年前に「大失敗賞」1号を受賞した山根課長は当時、新規プロジェクトを推進したが、
5000万円の損失を会社にもたらした。
1年分の売上高だったが、その失敗がもたらしたノウハウを通じて翌年から数倍の利益を
生み出した。
現在は役員だ。こうしたチャレンジ精神が蓄積された結果、会社は年間45億円の売上高を
出す会社に成長した。
群馬県の中里スプリング製作所。職員数は21人。
しかし新幹線車両用など7000種類のスプリングを製造している。
2カ月前、この会社は創業60年目で“全国制覇”を達成した。
中里社長が紹介した秘訣は奇抜だった。
社長は毎年、優れた実績を出した社員に特権を与えた。
「気に入らない取引先1カ所を切れる」権利だ。その代わり社長が駆け回り、
取引先10カ所を新しく切り拓かなければならない。それが30年間続いたルールだ。
日本の中小企業の力はこのように成長した。
政府が中小企業の重要性を認識し、企業も長い歳月にわたり人と力を育てた。
大統領選挙を控えて韓国では各候補が「経済民主化」を叫んでいる。
時代の使命という。しかし各種ポピュリズム的規制が民主化に化けては困る。
最終的に目指すところは「経済再生」が正しい。韓国経済にも「日本式長期沈滞」という
赤信号がついた状況ではないのか。
今はもう全員が冷静に自問する時だ。
私たちは「失われた20年」に耐えられる自信があるのか。
大企業が揺れても支えられる中小企業は育てたのか。
中央日報 2012年11月06日09時05分
URLリンク(japanese.joins.com)