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◆日本の電子産業は没落せず 産業の川上を押さえる日本企業(2)
中国網日本語版(チャイナネット)は30日、日本電子企業の端末機器製造の衰退は、
日本の電子産業全体の没落を意味するものではないと報じた。
日本光ファイバー企業 産業川上で高利益を確保
姚氏は、「1990年代前半より、日本経済が長期的な低迷に陥り、いわゆる失われた20年を経た。
この間に日本の電子産業は円高進行などによる深刻な影響を被った。
日本経済の成長は限られていたが、企業レベルの開発能力は逆に強化された。
日本のMC(Materials&Components、電子材料・部品)産業は世界で重要な地位を占めている」
と語った。
姚氏は日韓MC産業の競争力を比較した論文で、「韓国は完成品の市場シェアを拡大しているが、
日本と比べた場合、MC産業では劣勢だ。MC産業において、韓国のサムスンやLGなどの大手が
生産する完成品の多くは、日本から輸入したコア部品・材料を使用している」と指摘した。
また韓国の染料・顔料・塗料・表面活性剤など化学製品の製造技術は、
すでに先進国に引けをとらない水準に達している。
しかし高い技術力、高額の開発経費を必要とする分野(精密化学産業の中核である原料や中間体、
特に電子情報用の化学材料)では、日本を含む先進国からの輸入に依存している。
姚氏は記者に対して、「韓国中の対日貿易は長期的に赤字に陥っているが、このうち60%以上が
MC産業の貿易赤字によるものだ」と語った。
華為技術(ファーウェイ)の中国区ネット市場部の関係者は、「光ファイバーを例とすると、
日本企業が把握している光ファイバー母材は、産業チェーン全体の約7割の利益を占めている」
と語った。
同関係者によると、1本の光ファイバーの生産は、以下の3つの工程を経るという。
(1)高純度二酸化ケイ素(光ファイバー母材)を生産する。
(2)光ファイバー母材を引き伸ばし、線状にする。
(3)耐荷重材料をコーティングし、ゴムによる表面保護を行う。
(1)の利益は70%、(2)は20%、(3)は10%に達する。
中国企業はこれまで(2)と(3)を中心とし、利益率がもっとも高い光ファイバー母材は
主に日本からの輸入に依存していた。
しかし近年になり、株式会社フジクラなどの企業と合弁会社を設立することで、
一部の生産能力を確保した。
姚氏は、「このような、日本企業が産業の川上で高利益を得るケースは珍しくない。
例えばLED製品のうち、色を調整し光線を配列する3種の発光ダイオードは、
少数の日本企業のみが供給可能だ。日本の多くの中小企業は細分化された分野に
集中的に取り組み独自の技術を確保しており、世界市場で70―80%のシェアを占める製品もある」
と語った。
サーチナ 2012/10/31(水) 08:06
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