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▲水原（スウォン）報勲支庁報勲科実務官クム・ギョラ
10月26日は安重根義士が伊藤博文を処断してから103周年になる日だ。秋より冬に近い感じが
するこの頃だが国家のためたった一つの命を喜んで捧げた満30才の熱い血を持った青年、アン・
ジュングンが伊藤博文に銃口をあわせた時もこのような冷たい風が吹いたのだろうか。
100年余り前のその日の安重根義士を今一度記憶しようと思う。安重根義士は1879年9月2日、
黄海道（ファンヘド）ヘジュで生まれた。胸と腹に黒い点が7個あって北斗七星の気勢に生まれた
という意で幼い時はウンチルという幼名と呼ばれた。
父のアン・テフンが亡くなった後、アン・ジュングンは教育運動を始め1907年には国債補償運動に
も参加する。だが、ハーグ密使事件で高宗（コジョン）が退位し軍隊が解散させあれて、アン・ジュ
ングンはもはや穏健路線だけでは限界があると判断して義兵に合流した。1909年初め、同志11
人と共に同義断指会を結成するが、アン・ジュングンはこの時、左手の四番目の指1関節を切って
決意を新たにする。有名な‘大韓国人’と手の平印章がつけられたのはこの時だ。
安重根義士は伊藤博文が査察名目でロシア蔵相ココツェフと会見するため満州ハルビンに汽車
で到着するという情報を入手し日本人を装ってハルビン駅に潜入し、すぐにそこで伊藤博文を処
断した。偉業後、銃を投げ大極旗を振って「大韓民国万歳」と叫んだという。
安重根義士は直ちにロシア帝国公安らに逮捕され日本政府にひき渡され旅順監獄に閉じ込めら
れて1910年2月14日死刑宣告を受け同年3月26日処刑された。わずか6カ月間のことだ。
当時、逮捕されたアン・ジュングンは裁判過程で「大韓義軍参謀中将の身分で伊藤博文を殺した」
として国際法にともなう待遇を要求し伊藤を殺した理由を次の通り明らかにしたという。「私が伊藤
博文を殺した理由は以下の通り。韓国のミン皇后を殺害した罪、韓国皇帝を廃位させた罪、7条
約を強制的に結んだ罪、罪のない韓国人らを虐殺した罪、政権を強制的に奪った罪、鉄道・山川・
山林を強制的に奪った罪、軍隊を解散させた罪、教育を邪魔した罪、韓国人が日本の保護を受け
たがっていると世界に嘘をまき散らした罪、現在の韓国と日本の間に殺戮が絶えないの無事平穏
であるかのように天皇を欺いた罪、東洋の平和を破った罪だ。」
このように彼らの罪を羅列し堂々と国際法にともなう待遇を要求したアン・ジュングン、彼から強い
信念と熱い愛国心そしてまっすぐな気概が感じられる。
アン・ジュングン義士の義挙は日帝の侵略性を知らせ抵抗の意志を知らせた重要な事件に間違
いなく、そのためアン・ジュングン義士は理念を離れて韓国、北朝鮮両国から尊敬を受けている。
休戦ラインで分断された韓半島で韓国、北朝鮮の両方が尊敬する人物は多くない点からもアン・
ジュングン義士は私たち民族の偉大な英雄として記憶されるほかないだろう。
10月もいくらも残っていないこの頃、アン・ジュングンを記憶し賛えて南山（ナムサン）に位置した
安重根義士記念館を訪問してみるのも良いだろう。
ソース：京畿新聞(韓国語) [寄稿]クムギョと"安重根義士、民族の偉大な英雄"
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