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∞ボーイングとサムスンが提携 航空機の電子機器開発
米ボーイングと韓国サムスン電子は22日、航空機内で使う電子機器の開発などで提携すると発表し
た。まずは座席に取り付ける小型ディスプレーや無線通信技術を共同で開発し、将来はボーイングの
航空機工場で生産性を向上するためのIT(情報技術)機器の開発も視野に入れる。サムスン側は搭乗
客への自社製品の広告効果を狙う。
両社は22日、提携の覚書を結んだ。サムスンは機内ディスプレーの開発を通じてボーイングへの独占
的な供給を視野に入れる。
消費者向けの薄型テレビやスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)、タブレット(多機能携帯端末)
に比べ、業務用ディスプレーはビジネスの規模が大きくない。ただ航空機の搭乗客は比較的所得が高く、
別のサムスン製品の購入に誘導する効果を見込める。
かねてサムスンは業務用ディスプレーを通じたブランド力引き上げを模索していた。今回の提携は、
空港や豪華客船にディスプレーを多数納入するなど交通機関を重視するマーケティングを進めてきた
延長線上にある。
ボーイングとの提携では、工場向けIT機器の開発も手掛ける。将来サムスンが発売する携帯電子
機器を改良し、ボーイング工場の生産性向上につなげるとしている。サムスン側は、グループ企業と
ともにシステム開発もまとめて受注し関係を深める戦略とみられる。
(ニューヨーク=杉本貴司)
ソース:日本経済新聞電子版 2012/10/23 10:53
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