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米国中央情報局(CIA)出身の専門家集団が運営する民間調査機関が19日、中国軍が尖閣諸島の主権の主張に無人機を
多用する戦略を進めていることを明らかにした。中国側は海軍艦艇から飛ばす無人機を尖閣領空に侵入させ、偵察を進めるとともに
日本側の統治をも弱める意図だという。
元CIA専門官が組織する国際安全保障の調査機関「リグネット」は同日、「中国が無人機で紛争諸島の主権を強化する」という
題の報告を作成し、中国海軍が最近、海洋での無人機使用を強め、とくに尖閣諸島に向けて将来、頻繁に飛行させる計画だと
指摘した。
同報告によると、中国人民解放軍は軍事用無人機の開発や使用に熱心で、オーストリアのシーベル社S100型製無人ヘリ18機を
すでに購入したほか、国産の多様なデザインの無人機も開発あるいは配備している。2011年6月に中国艦隊が尖閣近海を航行した
際も、フリゲート艦上からヘリ型の無人機1機が発進され、尖閣付近を飛行した。この無人機はS100ではなく中国製のようだったという。
報告によると、中国海軍は東シナ海での尖閣諸島を中心とする将来の作戦活動でも、無人機をフリゲート艦あるいは新配備の空母
「遼寧」から出動させ、尖閣諸島の日本側が自国領空とする空域にも侵入させて、日本側の活動を偵察させると同時に、尖閣地域での
中国側の「領空権」や「主権」の主張を強める効果を意図しているという。
報告はまた、日本側がこの無人機への対応に苦慮し、「日本の現在の憲法の制約下では、たとえ自国の領空侵犯でも外国の無人機を
撃墜はできないだろう」との見方を示し、中国側も日本のその制約を知っているため、無人機の尖閣空域への飛行をあまり恐れない、として
いる。
しかし、報告は中国軍の無人機の尖閣空域侵入は他の飛行機との衝突の危険があり、さらに日本側の硬化で日中間の緊張を高める
だろうという予測をも明らかにした。(ワシントン 古森義久)
msn産経ニュース: 2012.10.20 17:06
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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