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【ソウル聯合ニュース】韓国の国文学者で古典詩歌の研究者である李妍淑(イ・ヨンスク、56歳)
東義大学国語国文学教授が、日本の和歌集「万葉集」の韓国語完訳に挑んでいる。
韓国で初めて万葉集の翻訳に取り組んだのは故金思ヨプ(キム・サヨプ)博士だが、万葉集全
20巻のうち16巻の一部までの翻訳だった。李教授は韓国初となる全20巻の完訳を目指す。
まず「韓国語訳 万葉集」(東西出版)の1~3巻を刊行した。これは万葉集1~4巻の内容にあたる。
李教授は18日、聯合ニュースの取材に対し、「韓日の古代文学研究の踏み石になりたい」と
話した。
李教授は釜山大学で修士・博士号取得後の1981年、東京大学で比較文学の博士課程を修
めようと日本に留学した。そこで初めて万葉集に接し、新羅の郷歌(新羅中期から高麗王朝初期
にわたり民間に流行した詩歌)に比べ膨大な万葉集がある日本を「とてもうらやましくもあり、ぜひ
紹介したいと思った」という。
韓国は日本に比べ基礎研究が後れていると指摘した上で、今回の翻訳が研究者や後進に役
立つことを願った。研究者はこれを基に多方面に、より深く研究を進めることができ、専門家以外
で万葉集に関心を持つ大勢の人も読めるようになると考えている。
また、「万葉集は、日本文学の研究だけでなく、韓国の古代文学の研究にも役立つ」と話した。
万葉集が編まれた7~8世紀、東アジアはグローバル時代で、新羅による朝鮮半島三国統一後に
多数の百済貴族が日本に渡り、日本の文学などに大きな影響を及ぼしたと説明した。
李教授は2009年に翻訳に本格着手した。定年退職するまでの9年間の間に翻訳を終えた
い考えだ。
この先の道のりを考えると気が遠くなりそうで、始めたことを後悔することもある。それでも、
「最近よく、『手始めが半分だ』という韓国のことわざが思い浮かぶ。始めたのだから半分進んだ
わけで、『それなら終わりがあるだろう』と、自分を励ました」と話した。
中西進・元京都市立芸術大学長は推薦の言葉を寄せ、李教授の取り組みに賛辞を贈った。
ソース:中央日報<韓国の国文学者 「万葉集」韓国語完訳へ>
URLリンク(japanese.joins.com)
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