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「韓中日が協力すればEUに劣らぬ影響力も」
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写真: 3カ国国際フォーラムの準備進める申鳳吉協力事務局長
韓中日3カ国協力事務局（TCS）の申鳳吉（シン・ボンギル）事務局長は、15日に開催される韓中日3カ国国際フォーラム準備のため
慌ただしく動き回っていた。10日、申事務局長の執務室にはひっきりなしにスタッフが出入りしていた。
事務局長は「現在の危機は韓日間、日中間という2国間の確執にすぎず、韓中日3カ国の間に紛争はない。2国間の確執が高まって
いるのを受け、3カ国とも『こうした時こそ協力事務局に代表される3カ国協力の枠組みが崩れてはならない』という共感が生まれようと
している」と語った。
TCSは3カ国の政府による東アジアの平和と発展を目標に、昨年9月にソウルに設立された国際機構だ。TCSと朝鮮日報社は昨年に
続き今月15日午前9時にソウル市内の新羅ホテルで「変換期の北東アジア」をテーマに第2回国際フォーラムを開催する。
申事務局長は「各国の外務担当部署は基調講演の草案を用意しており、基調講演の演説者も直接交渉した。事実上、韓中日の
政府が意見を交換する場」と今回の国際フォーラムが単なる学術会議でないことを強調した。今回の国際フォーラムには韓国外交
通商部（省に相当）の金星煥（キム・ソンファン）長官、中国人民外交学会の盧樹民次期会長（閣僚級）、文部科学大臣を務めた
中川正春衆議院議員が基調演説を行う。
TCSは発足1年にして国際的に注目される影響力のある国際機関に発展した。今年5月の韓中日首脳会議時に申事務局長は
首脳たちと並んで座り、3カ国間の協力事業を報告した。3カ国間の閣僚級協議もTCSが主管している。
TCSに対する評価が高まるにつれ、外交部スポークスマンや駐ヨルダン大使を務めた申事務局長も国際外交の舞台で注目される
人物になった。先月には米戦略国際問題研究所（CSIS）とジョンズ・ホプキンス大学から招待され、TCSのビジョンなどについて説明した。
申事務局長は「米国はTCSについて、米国のライバルに浮上しつつある中国が韓国・日本を引き込む道具になるのではと不安視している。
それだけ米国でもTCSに注目しているということ」と語った。
また「東南アジア諸国連合（ASEAN）では、これまで韓中日3カ国の首脳を招いて開催してきた『ASEAN＋3』首脳会議が、今後は
『韓中日のビッグ3＋ASEAN 10カ国』会議になるのではと懸念を表明するほどだ。発足して間もないTCSを欧州連合（EU）と比較する
ことはないが、韓中日は政治的・経済的影響力で世界10位以内に入る国だという点を考えれば、協力関係の深化が持つ意味は
EUに劣らない」とも述べた。申事務局長の任期は2年間で、来年には日本から事務局長を出す。
崔賢黙（チェ・ヒョンムク）記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版: 2012/10/11 14:00
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