12/10/09 10:05:55.46
韓国ウォン上昇の勢いが尋常でない。5~6月に1ドル=1170~1180ウォン台を維持していたウォンは
いつのまにか1110ウォン台を行き来している。8日には一時1109ウォンまで上がり、1112ウォンで取り引きを終えた。
取引時間中の価格基準では昨年10月31日の1100ウォン以降で最高値となる。
問題は幅と速度だ。為替相場の動きに神経を尖らせる韓国の4大都市銀行の外国為替担当責任者は
今後の為替相場の流れをどのようにみているだろうか。
彼らは、
「ウォン上昇の圧迫が大きくなっており、1年間心理的抵抗線の役割をした
1100ウォン台が年末ぐらいにも崩れかねない」口をそろえた。
輸出企業が収益を出す為替相場の抵抗線である1050ウォン(大韓商工会議所調査)まではまだ余裕があるが、
来年は壮語できないというのが彼らが伝える外国為替市場の雰囲気だ。
最近のウォン上昇は先進国がいっせいに金融緩和に出た反作用だ。
欧州中央銀行(ECB)は無制限の国債買い入れを決め、日本や中国も加勢した。
ここに米連邦準備制度理事会(FRB)まで量的緩和第3弾(QE3)措置を発表し市場へのドル供給を拡大した。
このように各国が放出した資金の一部は韓国に流入している。
新興国の中で相対的に金利が高く経済がしっかりしている上に格付けまで上がり投資魅力が大きくなった結果だ。
実際に格付けが上がった8月27日から今月5日までで外国人は
ウォン建て債権を4兆3000億ウォン(約3026億円)買い越しており、
8月以後の株式買い越し規模も8兆ウォンを上回っている。
新韓銀行のチョ・ジェソン金融工学センター副部長は、
「世界的に流動性が豊富な中、韓国が主要投資先として脚光を浴びたためウォンを買おうとする需要が増加している。
ウォン高の流れを予想して為替差益を狙う資金流入も続いており当分上昇の流れは続くだろう」と予想した。
実体景気が良くない状況でのウォン高は韓国経済にとってまた別の毒になりかねない。
そうでなくても世界の景気鈍化で輸出が苦戦中だ。
ウォン上昇はただちに韓国企業の競争力低下と採算性悪化につながる恐れがある。いまはまだ耐えられる水準という評価だ。
ハナ銀行のチェ・ウヨン派生商品運用部長は、
「金融危機の際に落ちたウォンの価値が回復する段階とみるべきだ。
低金利にともなう金融費用削減効果を考慮するならばウォンが1050ウォンまで上がるとしても
韓国企業に及ぼす影響は制限的だろう」と話した。
特に為替相場の衝撃が大きく長く続きそうではないというのが彼らの見通しだ。
ひとまず1ドル=1000ウォン台進入後はウォン上昇がそれほど速くなったり大きくなることはないだろうという話だ。
ウリィ銀行のトレーディング部チーム長のイ・ジョンウク氏は、
「米国の財政問題、中東不安など政治的不安が大きくなるなら安全資産選好心理からウォンが下がることもある。
長期的にウォンは上昇の圧迫を受けるだろうが、短期間に1100ウォン台を破ることは容易でないとみられる」と予想した。
外為当局はまだ市場介入に線を引いている。
だが、ウォン上昇の勢いがとても速くなれば外国為替当局が
スムージングオペレーションを通じ速度調節に出るものと専門家は予想している。
主な外資系投資銀行は韓国銀行が資金流入速度を下げるために今月の基準金利引き下げを既定事実化している。
しかし企画財政部関係者は、「政府は特定の為替相場レベルや方向を想定していない」と話している。
ソース 中央日報 2012年10月09日09時13分
URLリンク(japanese.joins.com)
関連スレ
【通貨】世界で通用しないウォンの悲哀[10/07]
スレリンク(news4plus板)