【朝鮮日報】(コラム)村上春樹氏がノーベル賞作家?[10/08]at NEWS4PLUS
【朝鮮日報】(コラム)村上春樹氏がノーベル賞作家?[10/08] - 暇つぶし2ch1:ウィンストンφ ★
12/10/08 13:09:14.50
ノーベル文学賞の季節が再びめぐってきた。慣例通りならば、今週の木曜日にスウェーデン・アカデミーが今年の受賞者を発表することになる。
毎年授与されるこの賞は、受賞したからといって、偉大な作家がさらに偉大になるわけでもなく、正式発表の4分前にかかってくる電話を受けられなかったからといって、
作品の芸術的権威が低下するわけでもない。

しかしノーベル文学賞は毎年、他の分野のノーベル賞よりも多くの関心を集めてきた。
英国の有名なスポーツブックメーカー(賭博の胴元)「ラドブロークス」が、ノーベル賞のうち唯一文学賞だけ予想オッズ(掛け率)を発表し、
実際に人気を集めているという点も、この賞の大衆的な関心を立証している。

ラドブロークスによると、今年の受賞者予想の1位は日本の村上春樹氏だという。時々刻々変化してはいるが、7日の時点で村上氏のオッズは4倍となっている。
3人のうち1人は村上氏に賭けたことになるわけだ。
2位は中国の作家、莫言氏で9倍、続いてアイルランドの作家、ウィリアム・トレバー氏と米国の歌手ボブ・ディラン氏が11倍と、後を追っている。
韓国の詩人、高銀(コ・ウン)氏とシリアの詩人アドニス氏、チェコ出身のミラン・クンダラ氏、イタリア出身のウンベルト・エコ氏なども上位に名を連ねている。

ブックメーカーのリストで今年のノーベル文学賞受賞者を予想するのは不謹慎かもしれないが、意外にも最近の受賞作家は、
この会社のオッズのトップ10にランクインした名前と大抵一致している。
自分の好きな作家をクリックするオンライン人気投票ではなく、お金を賭けた予想となるため、想像以上に的中率が高くなるのだろう。

賭けに参加した人たちが信じているスウェーデン・アカデミーのノーベル文学賞選定基準は「政治的に正しい作家」だ。
文学は他人との競争ではなく、自分自身との戦いであり、一定基準以上の芸術的成就に対して優劣を付けるのは不可能に近い。
しかし受賞者を決定するとなれば、政治社会的に正しい行動を見せてきた人、重要事件に対して積極的に発言してきた作家を好むということらしい。

村上氏の最近3年間のオッズは、2010年に9倍、11年には8倍で、今年4倍に上昇した。意外なのは、この時期、村上氏の「政治的に正しい発言」が続いたという点だ。
09年のエルサレム文学賞受賞当時、村上氏は中東の平和を訴え、昨年カタルーニャ文学賞を受賞した際には福島について言及し、原発反対を、そして先日、
朝日新聞への寄稿文ではアジアの友愛を求めた。

還暦を過ぎた小説家が、反戦や平和を主張するのは歓迎すべきことだ。しかし皮肉なことに、これまでの村上春樹文学の魅力は、「脱理念」「非政治」だった。
1960年代の左派全共闘時代の理念を超えて、80年代以降、個人の意味と価値を取り戻してくれた前衛的芸術が村上春樹氏だった。
そのため、多くの村上春樹ファンが彼をノーベル文学賞に最も似合わない作家としてきた。

ノーベル文学賞の大きな意味の一つは、長い間文学界内部でしか認められていなかった作家や作品を、さらに多くの大衆に広く知ってもらうチャンスとなるという点だ。
村上春樹文学はすでに全世界のベストセラー1位を席巻している。
今回のノーベル文学賞は、相対的にあまり知られていない作家の作品が受賞してほしい、というのが、村上春樹文学の一ファンとしての個人的な希望だ。

魚秀雄(オ・スウン)文化部次長

ソース 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
URLリンク(www.chosunonline.com)


レスを読む
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch