12/10/07 08:17:39.64
>>3のつづき
対して、日本企業はどうか? 吉川氏は、次のように嘆く。
「日本のモノづくりは、これとは逆の『フォワード型』で、マーケティング・商品開発・構想設計、R&Dに時間を
かけて、構造設計でサプライヤーと部品・金型をすり合わせて生産準備に入るので、独創的で革新的な
ものは生まれるが、非常に時間とコストがかかる。その上、すぐに追随者にキャッチアップされ、グローバル
市場でモジュラー化・コモデティ化(汎用化、共通化)されてしまい、急激な価値の下落に見舞われて、価格
競争力の面で自滅に追い込まれ失速してしまう」
実際のところ、現実は吉川氏の指摘したとおりに動いている。浸透膜の場合は化学製品であり、組み立て
型産業である家電等と同列に論ずることはできないかもしれないが、少なくとも日本企業の弱点、例えば
開発・生産工程の無駄な部分を見抜いて戦略を立てれば、競争力はがぜん強くなるはずである。
(文=清丸恵三郎)
おしまい☆