12/10/03 11:52:49.00
実戦配備された後、最初の実射に失敗した韓国製対潜サイル「紅サメ」の失敗原因究明などのため、
韓国軍当局は今月末から来年初めにかけて、計10発のミサイルを試射することとした。紅サメの価格は1発
20億ウォン(約1億4000万円)で、さらに試験評価のための標的や追跡装置設置などにも1回につき
10-20億ウォン(約7000万-1億4000万円)を要する。試射を10回行うには、少なくとも300億ウォン
(約21億円)の予算が要る見込みだ。これまで韓国軍は予算不足という理由から、ミサイルの場合、通常は
5発ほど試射して性能評価を行った後、量産するかどうかを決定していた。韓国軍内外からは、300億ウォン
もの予算を要する紅サメの大規模試射を契機に、韓国製兵器に対する評価基準が大幅に強化されるという
見方が出ている。
■「10発撃ってみて性能が不十分なら契約破棄」―李大統領が指示
今年7月、東海(日本海)海上で試射された紅サメ(射程20キロ)は、目標に向かって約10キロ飛んだ後、
海に潜り、海中を航行中に流失した。韓国軍の消息筋は2日「紅サメの試射失敗後、韓国軍当局が『ミサイルの
価格が高いため4発しか撃てずに受領した』と大統領府(青瓦台)に報告すると、李明博(イ・ミョンバク)大統領が
『10発撃ってみて軍の要求性能を満たせない場合、契約を破棄せよ』と指示した」と語った。また大統領府は、
既に韓国海軍に納入された約50発の紅サメについても、メーカーのL社に返却するよう指示したという。
これにより、防衛事業庁や韓国海軍などでは計10発の紅サメを試射することとし、このほど試射の日程を確定
した。演習用の紅サメは、10月第3週と11月第1週に4発発射され、実戦用の紅サメは今年中に2発、2013年
にさらに4発が発射されるという。演習用の紅サメは、実戦用の紅サメと外見は全く同じだが弾頭部分に爆薬が
なく、航行中の情報などを計測するセンサーが取り付けられ、発射失敗時の原因究明が可能だ。韓国軍の
消息筋は「1発10-20億ウォンもするミサイル・魚雷などは、これまで10発未満の試射にとどまっていた」と語った。
また別の消息筋も「10発の試射が実現すれば、事故原因の究明や問題点の補完が可能になるだろう」と語った。
■先進国は数十-数百発試射してから配備
韓国製兵器は、試験評価を通過しても、量産後にしばしば問題点が明らかになってきた。03年に実戦配備
された韓国製重魚雷「白サメ」は、同年中の2度の実射(5月・8月)にいずれも失敗した。K21歩兵戦闘装甲車
は10年7月、渡河訓練中に沈没し、下士官1人が死亡した。こうした事件が起こるたびに韓国軍は、試射回数・
試作品数の不足、試験場の条件不備など、予算を言い訳にしてきた。白サメは、韓国軍の運用試験評価で
5発発射しただけで量産決定を下し、K21は試作品を2両しか使わなかった。
防衛産業関連のある消息筋は「米国や欧州など先進国の場合、ミサイルは数十-数百発試射し、戦車・
装甲車は試作品を数十-数百両作って、さまざまな環境で試験評価を行ってから実戦配備する」と語った。
また米国など先進国は、ミサイル・ロケットを実戦配備した後、実弾発射実験を随時行うが、韓国軍は廃棄直前
のミサイルを選んで発射実験を行うという。韓国軍の関係者は「試験評価のときにはたくさん撃ってみるのが
当たり前で、そうするのが良いのだが、そうすると開発費が増え、兵器の価格が上がる」と語った。
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