【領土問題】 「日本の政治家、ヒトラーの結末を見よ」~村上春樹氏、アジア全体に伝えるメッセージ★2[09/29]at NEWS4PLUS
【領土問題】 「日本の政治家、ヒトラーの結末を見よ」~村上春樹氏、アジア全体に伝えるメッセージ★2[09/29] - 暇つぶし2ch1:蚯蚓φ ★
12/09/30 13:14:48.06

『ノルウェイの森』、『海辺のカフカ』 『1Q84』などで有名な日本の世界的作家、村上春樹氏(6
3)が28日、領有権をめぐるアジア国家間の葛藤を懸念するエッセーを朝日新聞に載せた。村上
氏のエッセーはアジア全体に伝えるメッセージだ。しかしエッセーの内容は、最近の領土問題で急
速に右傾化している日本国内に向けたものだ。

以下はエッセーの要約。

東アジア地域における最も喜ばしい達成のひとつは、そこに固有の「文化圏」が形成されてきた
ことだ。私の経験に基づいて言えば、「ここに来るまでの道のりは長かった」ということになる。以前
の状況はそれほど劣悪だった。どれくらいひどかったか、ここでは具体的事実には触れないが、
最近では環境は著しく改善された。いま「東アジア文化圏」は豊かな、安定したマーケットとして着
実に成熟を遂げつつある。音楽や文学や映画やテレビ番組が、基本的には自由に等価に交換さ
れ、多くの数の人々に楽しまれている。これはまことに素晴らしい成果というべきだ。

たとえば韓国のテレビドラマがヒットし、日本人は韓国の文化に対して以前よりずっと親しみを
抱くようになった。韓国語を学習する人の数も急激に増えた。それと交換的にというか、たとえば
僕がアメリカの大学にいるときには、多くの韓国人・中国人留学生がオフィスを訪れてくれたもの
だ。彼らは驚くほど熱心に僕の本を読んでくれて、我々の間には多くの語り合うべきことがあった。
このような好ましい状況を出現させるために、長い歳月にわたり多くの人々が心血を注いできた。

今回の尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題や、あるいは竹島(独島の日本名)問題が、そのような
地道な達成を大きく破壊してしまうことを、一人のアジアの作家として、また一人の日本人として、
僕は恐れる。国境線というものが存在する以上、残念ながら領土問題は避けて通れないイシュー
である。しかしそれは実務的に解決可能な案件であるはずだし、また実務的に解決可能な案件で
なくてはならないと考えている。領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領域に
踏み込んでくると、それは出口のない、危険な状況を出現させることになる。

それは安酒の酔いに似ている。安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。
人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。論理は単純化され、自己反復的になる。しかし賑
やかに騒いだあと、夜が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。そのような安酒を気
前よく振る舞い、騒ぎを煽るタイプの政治家や論客に対して、我々は注意深くならなくてはならない。

1930年代にアドルフ・ヒトラーが政権の基礎を固めたのも、第一次大戦によって失われた領土
の回復を一貫してその政策の根幹に置いたからだった。それがどのような結果をもたらしたか、
我々は知っている。政治家や論客は威勢のよい言葉を並べて人々を煽るだけですむが、実際に
傷つくのは現場に立たされた個々の人間なのだ。安酒の酔いはいつか覚める。しかし魂が行き来
する道筋を塞いでしまってはならない。その道筋を作るために、多くの人々が長い歳月をかけ、血
の滲むような努力を重ねてきたのだ。そしてそれはこれからも、何があろうと維持し続けなくてはな
らない大事な道筋なのだ。

◇村上春樹=毎年ノーベル文学賞候補に挙がっている日本の小説家。1949年に日本・京都
で生まれ、早稲田大学を卒業した。1979年のデビュー作『風の歌を聴け』で群像新人文学賞を
受賞し、『ノルウェイの森』『ダンス・ダンス・ダンス』『ねじまき鳥クロニクル』『1Q84』など多数のベ
ストセラーを出している。

ソース:中央日報<村上春樹氏「日本の政治家、ヒトラーの結末を見よ」>
URLリンク(japanese.joins.com)

関連スレ:【領土問題】村上春樹氏が寄稿、「魂の行き来する道筋を塞いではならない」[09/29]
スレリンク(news4plus板)

前スレ:スレリンク(news4plus板)
★1の立った時間:2012/09/30(日) 00:17:10.87



レスを読む
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch