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ソウル市内の小学校に工事中の裏門から侵入「1人では死ねない」
28日午前11時50分ごろ、ソウル市瑞草区盤浦洞の啓星小学校に18歳の少年が侵入し、教室内で凶器を振り回して暴れ、4年生の児童6人がけがを負った。うち2人は内臓損傷などの重傷で、病院で手術を受けた。
4年生の教室で、児童たちの悲鳴が響いた。突然教室に入り込んできたK容疑者(18)がシャベルで児童たちに殴りかかり、恐怖におののいた児童たちは必死で逃げ回った。
昨年8月に仁川市内のある高校を中退したK容疑者は、この日は高校の制服に身を包み、シャベルとモデルガンをかばんに入れて啓星小学校に侵入した。教室に侵入したときは右手にシャベル、左手にモデルガンを持っていたという。
K容疑者は暴れながら「1人で死にたくない」「1人では死ねない」と同じような言葉を何度も叫んでいたという。
学級委員長のC君(11)は、K容疑者が振り回したシャベルが顎の左側に当たり、その場に血を流しながら倒れた。C君はソウル聖母病院に搬送され、応急手術を受けたが重傷だ。C君はこの日、
ホームルームの司会として1人で前に出ていたため最初の標的となった。K容疑者は教室の前の入り口から入った際、C君が最初に目に付いたとみられる。
K容疑者はさらにシャベルでKさん(11)の胸を殴った。病院関係者によると、Kさんは内臓が破裂する重傷を負ったという。C君とKさん以外にも4人の児童がK容疑者のシャベルに当たってけがをした。
■学校に入ったルートは
K容疑者は地下鉄の駅周辺にある初等学校の中から、富裕層が多い地域という理由で新盤浦駅近くの啓星小学校を犯行場所に選んだ。
ソウル方背警察署の調べによると、K容疑者はこの日午前10時、中退した高校の制服である青の上着と紺のズボン姿で、黒いかばんを持って仁川市西区の自宅を出た。
かばんには今年6月に購入したシャベルと7月に購入したモデルガンが入っていた。
仁川市内の銅岩駅で地下鉄1号線に乗り、鷺梁津駅で9号線に乗り換えたK容疑者は、午前11時30分ごろ啓星小学校に近い新盤浦駅に到着。駅を出たK容疑者は200メートルほど離れた啓星小学校に向かった。
K容疑者が到着した際、学校では校舎の屋根の工事が行われており、ちょうど1台のダンプカーが学校の裏門から入ろうとしていたところだった。K容疑者はダンプカーの後ろにぴったりついて学校の敷地内に入り、
裏門からすぐ近くにある高学年の校舎に入った。
警察は「K容疑者がなぜ啓星小学校を選んだのか、あるいは何か特別な目的があったのかについては調査を行っている」と明らかにした。K容疑者は警察での取り調べに対し「申し訳ない。反省しながら生きていきたい」と話しているという。
K容疑者がシャベルを振り回した4年生の教室は、校舎の1階にあった。低学年(1年生から3年生)は別の校舎で昼食をとっていたという。
警察は「学校は普段から正門も裏門も閉め、双方に2人ずつ警備担当者を立たせているが、裏門近くでは工事が行われているため、ダンプカーが出入りしていた。K容疑者は工事の隙をついて敷地内に入り込んだ」と説明した。
■隣の教室にいた男性教諭が容疑者を取り押さえる
K容疑者は5分ほど暴れたが、他のクラスにいた複数の男性教諭が現場に駆けつけた。教師たちはK容疑者を取り押さえて校長室に連れて行き、警察に通報した。K容疑者のかばんからは遺書のようなメモが見つかった。
メモには「頑張って努力すれば、いつの日か成功するとよく言われるが、自分にはどうしても変えられないのがあります。やってもだめなことを知りながらやってしまったので、弁解はしません。
葬式は挙げずに遺体を処理してください」と書かれていた。
学校はこの日、児童たちを下校させ、保護者には「説明のしようがない。申し訳ない。学校の安全にはさらに万全を期したい」という内容の謝罪文を発送したという。
ソース 朝鮮日報
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