12/09/26 07:54:58.00
【蘇州(中国江蘇省)=今村太郎】尖閣諸島(沖縄県)の国有化に反発した反日デモで二十軒の日本料理店が破壊された江蘇省蘇州市の商業街で、再建への動きが出始めている。
壊された店のうち、日本人経営は一軒のみ。同胞によって店を破壊された中国人経営者には高額の補修費がのしかかり、やりきれない思いに追い打ちを掛けている。
七年前に開業した三階建ての居酒屋「山水」は、ほぼ全壊した。十五日正午、大声を上げてデモ隊が近づいてきた。店内には、日本人客が二人。中国人従業員は真っ先に「逃げて」と裏口に誘導。
直後、なだれ込んだデモ隊は二、三階の窓ガラスを割り、テレビや椅子、テーブル、焼酎ボトルを窓から投げた。
この従業員は「破壊は抗議でも何でもない」と強く憤る。店長の李静さん(31)は、破壊行為をした者の写真は警察に提出し、徹底捜査を求めている。
だが、店の補修費二十万元(二百五十万円)は、自費でまかなうしかない。
商業街には、日本料理店が四十店、日本人向けスナックが数十店ある。客の多くは、近くの工場団地「高新区」に進出している日系企業五百社の駐在員だ。
デモ隊は十五日、ゴルフ店から略奪したクラブを手に、看板に「日本」の文字や平仮名、片仮名のある店を手当たり次第、破壊した。
反日デモは落ち着いたが、修理業者は「日本料理店を補修すれば、白い目で見られかねない」と、割高な料金を請求。一部が営業を再開したものの、多くの店は破壊されたままで、日本人の客足も戻ってこない。
中国人経営者たちは「暴走したのは一部の若者で、大半の中国人は、破壊行為を恥じている。日本人に『中国は恐ろしい』と思われたら、本当に悲しい」と口をそろえた。
ソース 東京新聞
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画像 25日、江蘇省蘇州市の商業街で、「破壊は抗議でも何でもない」と憤る日本料理店の中国人従業員=今村太郎撮影
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