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上海・隅俊之】日本政府の沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化に抗議する反日デモが拡大した中国では、一部の日系工場などで「反日」に便乗した賃上げ要求のストライキやデモが起きている。
操業停止に追い込まれたケースもあり、事態が悪化すれば影響がさらに拡大する恐れもある。
広東省深セン市にある東芝テックの工場周辺では20日、1000人以上の従業員が「日本製品ボイコット」などと叫び、デモを行った。参加した男性従業員(21)は「反日と言えば当局もデモを制止できない。
待遇改善につながればラッキーだ」と話す。デモ参加者の一部は賃上げも同時に要求したといい、操業にも影響が出た。
広東省中山市にあるキヤノンの工場でも、多数の従業員が職場放棄をしたために21日から操業を止めた。こうした動きは江蘇省などにも広がった。
日系工場では「賃金基準は比較的高い」(大手自動車メーカー)というが、最低賃金の上昇が続く沿海部では待遇改善をめぐって労使間の対立が激化する事例が目立ち、反日デモで再び火が付いた形だ。
ただ、中国当局はデモの方向が「反日」以外に向いて政府批判などにつながることを強く警戒しており、深セン市内でも23日、市中心部などで厳重な警備態勢を敷いた。
日系企業の中には「週明けからは収まるのではないか」との見方も出ている。
「反日」に便乗した悪質な犯罪も起きている。中国紙「南方都市報」によると、広東省江門市の警察当局は23日までに、デモに乗じて多数の日本車を破壊したとして、7人の男を拘束した。
1人は当初、「愛国的行為だった」と供述したが、実際には「愛国」を隠れみのにした車上荒らしだったという。
また、広東省深セン市福田区の警察当局は22日、16日に起きたデモで破壊行為があったとして20人を指名手配。インターネットで写真を公開し、出頭を命じた。
深センではデモ隊の一部が市共産党委員会の庁舎に乱入しようとして、武装警察が催涙弾を発射する事態が起きていた。
ソース 毎日JP 2012年09月23日 21時46分(最終更新 09月23日 23時23分)
URLリンク(mainichi.jp)
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