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【ソウル時事】尖閣諸島の領有権をめぐる日中の対立激化は韓国でも関心が高く、メディアも連日、大きく報じている。
竹島問題で対立する日本に批判的な声が多いが、日中関係がさらに悪化すれば韓国経済にも悪影響が及ぶとの懸念も
出ている。
中韓はこれまで日本との歴史・領土問題で「共闘態勢」を取ることが多かった。日本政治専門家の高選圭氏は「尖閣
問題では多くの韓国人は日本を支持していないだろう」と語る。
ただ、韓国にとり中国は１位、日本は３位の重要な貿易相手国。また、中国に肩入れし過ぎると、日米韓の連携にも
悪影響が及ぶ。朝鮮日報は「中国と日本の対立が激しくなればなるほど、韓国外交は難しくなる」と伝えた。
２０日にソウルで行われた約５０人の中国人留学生の抗議行動でも、韓国当局は４００人規模の厳重な警備態勢で
日本大使館正門への接近を阻止。中国寄りでない姿勢をアピールした。
韓国は、中国との間でも海中の岩礁「離於島」をめぐる管轄権争いを抱える。東北アジア歴史財団の郭真吾研究委員は
「韓国は今回、日中双方の出方を見ながら、独島（竹島）、離於島への対応の参考にしている」と語る。
高氏は「日中韓の間では経済分業も進んでいる。日中関係悪化で韓国の輸出が増えるわけではない。むしろ東アジア
情勢が不安定になることで経済に悪影響が及ぶ」と懸念を示す。中国の強い反発を受けて、日本がある程度の軟化を
迫られる結果、韓国にはより強硬になるとの見方も出ている。
jiji.com: 2012/09/21-18:59
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