12/09/16 14:23:52.57
先月、韓中修交20周年を迎え、韓国の外交をめぐるさまざまな解決策が提示された。連米和中
(米国とは連帯し、中国とは親睦を深める)、連米連中(米中のどちらとも連帯する)、求同化異(同
じ点を見つけ出し、異なる点を解消する)などだ。これらの解決策に共通しているのは、米国一辺
倒の外交から脱し、米国と中国の間で「バランス外交」を展開すべきという点だ。韓国が、米国と中
国の間でバランスを取ることができれば、どれだけ素晴らしいことだろうか。しかし、世界の冷酷な現
実はこれを容易には許さない。現在の韓国の総合的な国力と国際的な地位を考えると、大国との
関係で思い通りにならない点は数多い。
何よりも、韓半島(朝鮮半島)問題をめぐる中国の認識は、韓国の期待と遠く懸け離れている。現
在の状況で中国が韓半島の統一を支持すると思ったら大間違いだ。中国は常に「韓半島の統一を
支持する」と公言してきたが、そこには常に条件が伴っている。すなわち「南北による平和的統一」
だけを支持するというのだ。この言葉には、米軍などの外部勢力の介入や韓国主導の吸収統一に
は反対するといった意味合いが込められている。中国は、在韓米軍が撤収するか、または撤収条
約に調印するまで、南北統一に反対し、阻止することだろう。中国が中朝国境地帯の軍事力を増
強し、白頭山を占領するための訓練を実施していることも、これと決して無関係ではない。
韓半島を緩衝地帯と考えている中国は、韓米同盟が維持される限り「北朝鮮の抱え込み」を諦め
るつもりはない。2009年夏、胡錦濤・中国国家主席がトップを務める韓半島外事工作領導小組(グ
ループ)は、対北政策の原則を「不戦(戦争防止)」「不乱(混乱防止)」「無核(非核化)」の6文字
でまとめた。韓半島での戦争防止と北朝鮮政権の安定を、非核化よりも重視するといった原則だ。
中国は、これを行動で証明した。北朝鮮の哨戒艦「天安」爆沈事件や延坪島砲撃事件とミサイル実
験に国際社会の批判が集中しているときに、中国は韓国に自制を求め、北朝鮮に対する食糧やエ
ネルギー、生活必需品の支援を続けた。このような中国に、非核化のために北朝鮮への圧力を要
求することは、縁木求魚(誤った手段では目的が達成できないの意)だ。北朝鮮の核問題をめぐる
6カ国協議も、問題解決の突破口を追求するどころか、北朝鮮をなだめるのに必要な費用を韓米
に転嫁する道具として利用した。
2013年に発足する韓国の次期政権は、国際政治の中でさらに難局に直面する可能性が高い。
中国の成長と米国のアジア回帰が北東アジアの従来の秩序を揺さぶっている上、日本の極右化
は韓中日の信頼関係を根本から崩壊させている。こうした構造上の変化の中で、韓国が主導でき
る空間は決して広くはない。だからといって「中国は甲、韓国は乙」といった弱腰外交で生存を模索
することもできない。今は根本的な問題解決が叫ばれる時期なのだ。
韓国が進むべき道は、米国と中国の双方に好印象を与えられる行動を取るのではなく、二つの
大国が互いに韓国を必要とするように国家の価値を高めていくことにある。その方法は、合わせて
三つだ。まずは、自主国防の力を育成し、北朝鮮の挑発と周辺国の主権侵害を防止すること。二
つ目は、技術力と商品競争力、文化の力を高めること。そして三つ目は、長期的に南北の経済的、
心理的な統合を進めていくことだ。この三つの根本を固めたとき、韓国は「連米和中」の大きな青写
真を描き、さらには中国とも真の「戦略的協力パートナーシップ」を築き上げることができるのだ。
池海範(チ・ヘボム)中国専門記者
URLリンク(www.chosunonline.com)
ソース:朝鮮日報日本語版<【コラム】韓国が「連米和中」を成し遂げるには>
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