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13日午前８時45分ごろ、東京都渋谷区松濤２丁目の路上で、西宮伸一にしみや・しんいち駐中国大使（60）
が倒れているのを通行人の女性が見つけ、１１０番した。西宮氏は意識不明で都内の病院に搬送された。
警視庁渋谷署などによると、事件性はなく、病気で倒れたとみられる。
西宮氏は11日付で駐中国大使に就任し国内で準備を進めていた。民間出身の丹羽宇一郎氏の後任として、
沖縄県・尖閣諸島の国有化をめぐり対立が先鋭化する日中関係の立て直しに向けて手腕に期待がかかっていた。
直前までは次官級と位置付けられる経済担当外務審議官として、アジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）
首脳会議や環太平洋連携協定（ＴＰＰ）交渉への日本参加をめぐる対米など各国との調整を担当していた。
ロシア・ウラジオストクで今月８、９日に開かれたＡＰＥＣの際の野田佳彦首相と胡錦濤国家主席の日中首脳に
よる非公式会談にも立ち会った。
外務省によると、大使は通常発令後40日以内に前任の大使から国内で引き継ぎを受けた後着任する。
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