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1990年に日本を訪問した。夕方頃、地下鉄中である若い青年に道を聞いたところ親切で有名な日
本人らしく詳しく道案内をしてくれた。ところが同じ言葉を下手な英語で二度三度繰り返して道案内
したので当時は過剰親切ではないかと思うほど変だと考えた。そうするうちにふと悟った事があっ
た。当時、若干酒の臭いを漂わせたこの若い日本人の友人は自分が英語が上手だという事実を
それとなく周囲にいた日本人たちに自慢したかったのだ。
1990年代の日本は今とは明らかに違った。当時、日本は米国に続く第2の経済大国として米国追
跡も可能と思う勢いのよかった時代だった。スシ、マンガ(漫画)、日本歌謡など日本文化が全世界
的に流行した時期であり、自動車、電子、造船、重工業などほとんどすべての領域で世界1位の
強大な競争力を整えていた。1990年代までなら日本に対して我が国の人々が持つ畏敬心、恐れ、
劣等感などは当然の事であった。
アジアの1等国家、資本主義の模範国家の地位を占めたが、一方では日本が西洋文化について
一種の「ホワイト・コンプレックス」を持っている二重的な姿を見ながら東洋人として恥ずかしいと感
じた。そのように勢いのよかった日本の今の姿はどうか。相変らず無視はできない日本だが過去
に比較すれば力がちょっと落ちたのも事実だ。20年たった現時点で韓国と日本の状況はほとんど
180度変わったといっても過言ではない。
周知のように韓国は世界7位の経済大国になり、電子、造船、半導体などで世界1位の競争力を
持っている。特に'韓流'と呼ばれる韓国大衆文化は日本を含むアジアやヨーロッパ、アメリカなど
全世界で威勢をふるっている。このような韓流は日本右翼を中心にこれを警戒したり恐れる程、日
本で一つの文化現象になった。近ごろ韓流を侮辱する日本右翼の姿は90年代、そんなに恐ろし
かった日本の倭色文化を心配した私たちの姿と驚くほど似ていている。
大衆文化は川の水と同じだ。すなわち人為的に川の水の流れを防ぐことはできない。過去、私た
ちは無差別に入ってくる日本文化を禁止するのに汲々としたが、当時、多くの国民は'日本=一流'
という意識に捕われて日本文化に心酔していたことがあった。日帝治下で、そして去る90年代ま
で日本に対する劣等感が日本と日本人、日本文化に対する強い反感として作用した。だが、今は
逆説的に国家ブランド7位の日本が国家ブランド27位の大韓民国を恐れて韓流禁止、反韓感情
に駆け上がっている。
日本は自ら認めたくないだろうが大韓民国に劣等感を持つことになったのだ。
「ホワイト・コンプレックス」に「コリア・コンプレックス」が加わって日本の極右勢力は深刻な恐怖心
に捕われ反韓、反韓流、一歩進んで外国人は全て日本を出て行けと叫んでいる。
韓流が日本大衆文化に対して持つ特徴の一つが普遍妥当性だ。韓流は韓国色だけではない。韓
流は日本・中国・タイ・米国・ヨーロッパなど他国の文化と共有するから全世界的に広まることがで
きたと多くの専門家たちは分析する。ある特定国家や団体が太極旗を燃やして韓国ドラマを禁止
し韓流歌手を退出させたといっても韓流熱風は止まらない。反米的な感情と反米的な国家でも米
国大衆文化が愛されたように韓流もすでにそのような位置に来ているのだ。
日本の韓流禁止、それは「韓国コンプレックス」の傍証だ。
イ・ジェヨン記者
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ソース:亜州経済(韓国語) <コラム>日韓流禁止は韓国コンプレックスの反証
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