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【日韓】 日本を見てドイツを想う~日本が若い世代に戦前の歴史を正しく教えていたなら[09/02] - 暇つぶし2ch1:蚯蚓φ ★
12/09/02 21:08:05.02

(前略)
 70年12月8日、フランスの新聞『ル・フィガロ』は「現在の世界を記録する1枚の写真」というタ
イトルで、西ドイツのビリー・ブラント首相(当時)がポーランドの首都ワルシャワにあるユダヤ人犠
牲者追悼施設の前でひざまずく写真を掲載した。雨に濡れて光る敷石にかすかに映るブラント氏
の影は、西ドイツが道徳的勇気を振り絞ったことを示す、時代の象徴として記憶された。ブラント氏
が東側に渡ることができたのは、アデナウアー元首相が西側のフランスと和解していたからこそだ
った。

 西ドイツの道徳的・政治的再生を可能にした力は、何だったのか。85年5月8日に西ドイツのワ
イツゼッカー大統領(当時)が行った「ドイツ降伏40周年記念」演説の中に、その答えがある。「5
月8日は、解放の日だ。もちろんそのとき、少なからぬ人が苦しみに直面した。しかしわれわれは、
その原因を戦争の敗北ではなく、戦争を起こしたナチス独裁の始まりに求めるべきだ。5月8日は、
回想の日だ。回想とは、過去をゆがめず、正直に思い起こすことだ。(中略)若い世代が政治を引
き受け始めた。若い世代に、個人的にであれ、40年前のことにいかなる責任があるだろうか。しか
し若い世代もまた、ドイツの歴史に責任を負わねばならない。若い世代がその責任を忘れないよ
う、われわれは手助けしなければならない」

 それから3年後の88年、ワイツゼッカー氏はドイツの歴史学者大会で、再びドイツの歴史的責
任を強調した。「ドイツ国家の名で犯された事件は、変えても忘れてもならない。(中略)歴史的責
任感とは、自らの歴史をあるがままに受け入れることを意味する。今日を正しく生きるために、過
去を正直に記憶すべきだ。ドイツの歴史家には、ドイツ国民がそのように生きられるよう、手助け
する義務がある」

 海の向こうで歴史に逆行している野田首相は、1957年生まれだ。松原仁国家公安委員長は56
年生まれ、安倍晋三元首相は54年生まれだ。日本にワイツゼッカー氏のような一国の長老がい
て、若い世代に戦前の日本の歴史を正しく教えていたなら、戦後生まれということを盾にして、あ
れほどあっさりと過去の歴史を否定することはできなかっただろう。一方で韓国もまた、ワイツゼッ
カー氏に学ぶべき部分がある。相手を問責するときも、反省するときも、その声に気品を持たせて
こそ、より重く響いて相手の心を動かすことができる、という事実だ。

姜天錫(カン・チョンソク)主筆
URLリンク(www.chosunonline.com)

ソース:朝鮮日報日本語版<【コラム】日本を見てドイツを想う>
URLリンク(www.chosunonline.com)



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