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週刊 ネットで何が…「反韓」にひそむ「嫌儲」
ネットの世界では中国、韓国、北朝鮮は「特ア(特定アジア)」と呼ばれる。反日感情が特に強い国
と見なされ、「ネット右翼」などのターゲットになりやすい。ただ、「たたき」の程度には大きな差があ
る。中朝に比べ、韓国への風当たりが強い。今回の領土問題でもその傾向がはっきりと表れている。
ネットで呼びかけられた「日韓断交デモ」が新宿や新大久保で8月25日に開催され、「韓国人は帰
れ」といったシュプレヒコールが上がり、韓国料理店で食事をする日本人に対しても「そんな店で食
うな!」などと罵声が浴びせられた。
翻って中国には、不思議なほど怒りの声が少ない。香港の活動家らの尖閣諸島上陸、中国各地
の反日デモ、駐中国大使の公用車襲撃など「たたき」の材料には事欠かないが、はるかに冷静だ。
駐中国大使の件で中国外務省は「事件には厳正に対処したい」と発表したこと、中国紙が「愚か
なこと」という社説を掲載したことなどを受け、目立つのはこんな書き込みだ。「形だけでも謝罪でき
るのが中国人の怖さ」「どこぞの国(韓国)と違って、中国は外交がまともだわ」…。北朝鮮も中国同
様、たたかれる頻度は少ない。
この差は何なのか。複雑な歴史を抱え、最も近い隣国であるが故の「近親憎悪」に加え、同じ民
主国家で、情報も共有され、競争・比較しやすいことも一因だろう。
ネット世界で「同調圧力」が強まりやすいテーマの一つに「嫌儲」がある。「けんちょ」あるいは「け
んもう」と読むネット用語で、「他人が儲けることを嫌がる」ことだ。屈折した「ひがみ」も見え隠れす
る。この「嫌儲」と「反韓」が重なり合う部分もある。
長く世界のトップにいた家電の分野で韓国企業に勢いを奪われ、エンターテインメント分野では
「韓流」が幅を利かせる。こうした状況が、匿名のネット社会では、健全なライバル関係の構築に
は作用せず、負の心理を増幅させやすいのだろう。
(ニュースサイト編集者・中川淳一郎)
ソース:中日新聞 2012年9月1日(日曜日) 朝刊15面(紙ソース)
参考
URLリンク(uproda.2ch-library.com)
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