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1944年6月、ドイツは爆薬を積んだ無人の飛行体「V1」をロンドンに向けて発射した。ジェットエ
ンジンを搭載した「飛行爆弾」だ。最高時速はわずか645キロで、英国の戦闘機に撃墜されること
もあったが、2カ月間で2400発が撃ち込まれた。9月には、1トン弾頭を搭載したV2ロケットがロ
ンドンに飛来した。空に飛行機が見えないにもかかわらず、市街地は火の海と化し、ロンドン市民
は恐怖に震えた。V2の飛行速度は時速5760キロに達し、撃墜は不可能だった。発射された1358
発のうち、1115発がロンドンに着弾した。
V1とV2は、ロンドンだけで約5000人の命を奪ったが、戦況を覆すことはできなかった。ヒトラー
は「V2があと数年早く登場していたら」と嘆いた。アイゼンハワーは「あと6カ月早く登場していたら、
歴史は変わっていただろう」と語った。V1は巡航ミサイルの元祖、V2は世界初の弾道ミサイルに
当たる。旧ソ連と米国は、V2を宇宙ロケットや核攻撃用の大陸間弾道ミサイル(ICBM)に発展させ
た。弾道ミサイルは、ロケットで打ち上げ、大気圏の内外を飛行し、落下する。速く、高く、遠くまで
飛ぶため、効果的だ。
韓国は78年に、弾道ミサイル「ベッコム(白クマ)」を開発した。米国は、核弾頭を搭載するので
はないかと疑い、射程距離を180キロに制限する「ミサイル指針」という足かせをはめた。86年に
は、98%まで韓国で製造し、命中率も向上した「玄武」が誕生した。2001年には、射程距離の制限
が300キロまで緩和されたことを受け、「玄武2」を製造した。しかし、40年にわたり弾道ミサイルを
開発してきた北朝鮮は、ロケットを3800キロ彼方まで飛ばしている。
巡航ミサイルは、ジェットエンジンを搭載している。低速だが小型で、低空を飛行するため正確に
命中する。立体地図を入力しておけば、レーダーで常に実際の地形を測定し、地図と照らし合わ
せて軌道を変更する。韓国は「ミサイル指針」の制限を受けない巡航ミサイルの開発に力を注い
だ。射程1500キロの「玄武3C」がその代表だ。3年前に開発した対潜ミサイル「紅鮫」も、韓国軍
の誇りだ。「紅鮫」は、潜水艦が潜伏している海の上空まで飛行し、水中に潜って攻撃する。米国
に続き世界で2番目に開発し、射程距離も米国の対潜ミサイルのおよそ2倍に達するという。
その紅鮫ミサイルが、先月の実射テストで目標物の攻撃に失敗し、海の底に消えた。原因を突
き止めるだけでも数カ月かかるという。1970年代に米国ロッキード社でステルス機開発の責任者
を務めていたベン・リッチは「爆撃機は落ち目、ミサイルの時代」と言われ、こう言い返した。「ミサ
イル(missile)をヒットル(hittle)と呼ばないのは、ヒットするよりミスする方がはるかに多いからだ」。
ミサイル発射が容易でないということは、北朝鮮がよく示している。韓国の弾道ミサイルも、最初は
ブタのしっぽのようにぐるぐると回って落ちたものだった。それでも、恥をさらしたことに変わりはない。
呉太鎮(オ・テジン)首席論説委員
ソース:朝鮮日報日本語版<【萬物相】海底に消えた紅鮫ミサイル>
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