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【中証網】 家電量販大手の国美電器と蘇寧電器によれば、中国ではシャープやソニー、パナソニ
ック、東芝など日本メーカーのテレビ販売台数のランキングが下がっている。蘇寧電器ではパナソ
ニックと東芝がトップ10から陥落した。サムスンをはじめとする韓国勢、TCLや創維などをはじめ
とする国内メーカーが日本メーカーの市場を奪っている。 TCLの李東生董事長は「われわれが
上半期、日系テレビ市場のシェアをかなり奪ったのは確かだ。今後更に規模拡大や成長加速に
力を入れる。また、華星光電を通じて産業チェーン一本化の効果を生かす考えだ」と話した。ただ
一方では「中国企業の競争力は強固なものではない。中国企業は中核技術や国際化などの面で
日本企業に遅れている。日本勢はラクダのような存在で、痩せても馬のような中国メーカー以上に
大きいだろう」とも語っている。
■国内メーカーの逆襲
工業情報化省のデータでは、国内テレビ産業の上半期の販売量、販売額は共に減少し、売上高
の減少幅は20%近くとなった。中でも日本メーカーの落ち込みは大きい。創維広東支社の鐘志
峰総経理は「本当のことを言えば、過去、家電量販チェーンの国美電器や蘇寧電器でわが社とシ
ャープ、ソニーとの差は大きく、わが社の製品の販売規模は日本の2社の半分だった。ただ、201
2年5月以降、こうした差は縮小しており、わが社の販売規模は日本の2社を超えている」と話した。
2012年上半期、ソニー、シャープのテレビ販売量は前年同期の1位、2位からそれぞれ2位、3
位に転落。創維は4位をキープし、TCLは6位から5位に浮上した。 11年にトップ10に入ってい
たパナソニックは12位以下に落ちた。東芝の成績はそれ以上に振るわない。第1四半期にシャー
プの赤字額は941億円に達した。前年同期の利益は32億円だった。 ソニーの第1四半期決算
では、需要低迷と円高を背景に、純損失が246億円に上った。 TCLの市場担当者は「日系メー
カーが全体的な赤字により中国での成長ペースを弱めることは必至だ。しかし、技術の移り変わり
の早いテレビ産業にとって、減速は禁物だ」と話す。ソニーは12年のテレビ販売予想を1750万
台から1550万台まで下方修正した。一方のTCLは通年の出荷目標を1380万台から1520万
台まで上方修正している。
■スマートテレビが決め手に
日本メーカーは値引きで巻き返し図る 2011年の東日本大震災後の電力不足と、タイの大水害
によるサプライチェーン寸断、欧州金融危機に端を発する市場の動揺と、円高の中、日本メーカ
ーは悲鳴を上げている。TCLの李東生董事長は「テレビのスマート化は国内メーカーにとって日
系メーカーを追い抜くチャンスとなる。スマートテレビはテレビ産業での新たな革命であり、国内テ
レビ産業が世界のテレビ産業と同じスタートラインに立つのは初めてだ。われわれは勝ち残る自
信を持っている」と話した。 奥維諮詢によると、スマートテレビの上半期の伸び率は257%に達し
たが、この先の3年間で年平均70%の伸び率が続くとみられる。スマートテレビは将来、テレビ産
業の目玉となるはずだという。 バツ勒諮詢(バツは巾+白)の羅清啓氏によると、国産テレビの優
れたコストパフォーマンスは日本ブランドのテレビを圧倒し、国産ブランドの認知度が国内消費者
の間で高まっている。目下のところ、ソニーやシャープなどの日本ブランドも中国国内で作られ、中
国ブランドと同じ部品が使われる。こうした現状から、消費者は国産テレビと日本ブランドのテレビ
との間に大差がないと考えている。 市場を取り戻すため、値下げを一貫して拒否してきた日本ブ
ランドが最近ようやく値下げに踏み切った。国美電器や蘇寧電器などで、日本メーカーの一部は
古い機種の在庫処理に乗り出している。
(続きは>>2-5のあたり)
ソース:朝日新聞<中国で日本メーカーのテレビ販売急減、パナソニック・東芝がトップ10陥落>
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