12/08/17 20:13:33.13
○急激に失速する韓国経済 輸出急ブレーキ、住宅バブル崩壊
韓国経済が急激に失速している。一番の原因は、これまで韓国経済を
引っ張ってきた原動力である輸出に陰りが見え始めたためだ。
輸出に次いで内需の鈍化も懸念されている。住宅価格の下落とそれに
伴う消費や投資の抑制がみられ、バブル崩壊以降日本が苦しんだ
「日本型長期デフレ」の兆候が現れている、との指摘も少なくない。
・好調に見えたのはヒュンダイやサムスンだけ
韓国の輸出は、2012年7月の通関ベースで前年同月に比べて8.8%減と
大きく減った。マイナス幅は3年ぶりの高い数値だという。
これまで韓国の輸出をけん引してきた自動車の輸出が頭打ちになった
のをはじめ、船舶や石油化学製品、携帯電話など主力製品の輸出が
急速に落ち込んだ。
韓国の輸出額は国内総生産(GDP)対比で50%を超える。「輸出国」と
いわれる日本でもGDP対比では10%半ばだから、輸出依存度の高さは
圧倒的だ。そのため、輸出の不振は即韓国経済の失速に直結する。
なかでも韓国経済を支えてきたのが欧州連合(EU)向けの輸出。EUとは
自由貿易協定(FTA)を結んでいる。そのEU向けが12年1~6月期には
前年同期に比べて16.0%も減った。EU諸国の債務危機から発した
景気低迷が影響した。
さらには中国向けも1.2%減った。第一生命経済研究所経済調査部の
主任エコノミスト、西濵徹氏は、「中国向け輸出の減少はボディブローの
ように効いています」と話す。韓国の素材や部品メーカーは中国を
介して、間接的にEU向け輸出を増やしてきたからだ。
急激に輸出が悪化した原因を西濱氏は、「韓国はヒュンダイやサムスン
といった大手企業が輸出をけん引してきました。それらの企業の業績が
好調だったから韓国経済も好調に見えてきたといってもいいでしょう。
大手と中小の格差は大きく、いわば弱肉強食の状況を抱えた、いびつな
成長してきた危うさがそもそもありました」と説明。そうした矛盾や弱点が
表面化してきたとみている。
悪い材料はまだある。これまで安かったウォンが上昇してきたのだ。
ウォンは5月に1ドル1180ウォンの高値を付けたが、8月1日にはその時
からさらに5%上昇し、1ドル1126ウォンとなった。ウォンの上昇が輸出に
少なからず影響してきた。
(>>2-5あたりへ続きます)
□ソース:J-CAST
URLリンク(www.j-cast.com)