12/08/16 20:48:21.52
∞尖閣上陸は中国の予行演習? 「武力占拠」の可能性はあるのか
沖縄県・尖閣諸島への上陸に香港の活動家らが成功したことがきっかけで、中国が新たな動きを
見せる可能性が指摘されている。日本が国有化を進めるなどすれば、さらに不穏な事態はありうるのか。
韓国のイ・ミョンバク大統領が竹島に上陸した5日後の2012年8月15日、今度は、中国・香港の民間
団体メンバー14人が尖閣上陸を企てた。
■日本政府の国有化方針で中国に変化
メンバーらは、日本の巡視船の制止を振り切って接岸し、上陸にも成功して中国旗を立て、主権
を強硬に主張した。
彼らの行為については、中国当局がその出港を止めなかったことが話題になっている。むしろ、
中国外務省が上陸前に日本をけん制したり、国営テレビが手厚く報じたりしており、後ろ盾になって
いるのではとの指摘もあるほどだ。団体については、資金面でも支援していた可能性が一部で報じ
られている。
この動きと連動して、中国国内では、反日の気運が高まっている。四川省のホテルが日本製品不買
を呼びかける垂れ幕を掲げたほか、北京の日本大使館前でこの日行われたデモでは、尖閣ばかりで
なく沖縄も中国領土だと主張され、「対日宣戦」とのかけ声も出た。
テレ朝系で16日放送された「モーニングバード!」では、中国情勢に詳しいフリーライターの富坂聰氏
が、尖閣上陸の背景には、中国政府が方針転換したことが大きいとの見方を示した。石原慎太郎東京
都知事が尖閣購入を言い出したのを受けて、日本政府も国有化の方針を示した7月上旬から、中国政
府が尖閣上陸の動きに干渉しなくなったという。
防衛問題に詳しい武貞秀士韓国・延世大教授は、中国では、ロンドン五輪でナショナリズムが高まっ
ているときに合わせたかのような政治的ムードがあると指摘した。さらに、武貞氏は、中国政府は軍事
的な衝突も想定しているのではないかとして、「非常に恐れています」と明かした。
■強制送還でも、上陸が繰り返される可能性
武貞秀士氏によると、中国からは今後、漁民を装って、数百人もが尖閣諸島に上陸し、人民解放軍
や海軍の服装に着替えて占拠してしまう恐れがある。そこに中国海軍の船が駆けつけて、尖閣を武力
支配するに至るというシナリオだ。
産経新聞サイトの2012年8月16日付記事でも、民間人を偽装した海上民兵らによる同様なシナリオ
の尖閣占領危機を指摘している。活動家メンバーの上陸は、このシナリオに向けた「予行演習」とも言
えるというのだ。
尖閣を巡る事情に詳しい岡本隆司京都府立大准教授(近代中国史)は、中国が日本の国有化方針
に反発する理由について、こう語る。
「日本は1879、95年にそれぞれ沖縄、尖閣を編入しましたが、中国はそのとき正式に合意したこと
はないという言い分なんです。中国では、属国と言って、自分の領土でなくても縄張り意識があり、中
国側から見れば、未解決の問題ということです。ですから、ナショナリズムが高揚すると、そのような
意識が噴出してくることになります」
日本政府は、逮捕した活動家14人について17日にも中国に強制送還する方針だと報じられた。し
かし、岡本氏は、それでも、中国にこのような意識がある以上、問題は未解決のまま残って上陸が繰
り返される可能性が強いと指摘する。
「中国漁船の衝突事件のこともあり、強制送還なら弱腰と叩かれますし、いい影響があるとも思え
ません。難しい選択ですが、そこで腹をくくって、どう覚悟を決めるかが政治家の仕事だと思います」
ソース:J-CASTニュース 2012/8/16 20:11
URLリンク(www.j-cast.com)