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∞【日本よ】石原慎太郎 総理は尖閣に行ってほしい
最近の国政に関して笑止千万なことは、韓国の大統領が人気稼ぎに竹島に上陸視察してみせたこと
に政府筋は大使を呼び戻したりして怒ってみせているが、そんなことは外交手続きのただの形式であ
って何になるものでもない。ということを政府、特に外務省は知り尽くした上でのただ無難なジェスチュア
で、これで政府が何の責任を果たしたことにもなりはしない。相手にしても痛くも痒(かゆ)くもない話だ。
現今の外務省なる役所には国家を代表して自らの国の利益を守るという気概が一向に感じられない。
来日したトウ小平に尖閣問題は後世の者たちの知恵にゆだねようといわれて狂喜したのは外務省で
あり、自民党政府もそれに引きずられて今日の体たらくとなったのだ。
日本の今日の国の役所というのはどう眺めても強固な利益集団で、その基盤には役人個々の保身が
あり、それが引き金となってやっかいな問題を身を挺(てい)してでも解決するという姿勢が欠落してし
まった。その一つの証左に、かつて日米大戦の火蓋が切られた際在アメリカの日本大使館の手違いで
開戦の通告が遅れ、真珠湾攻撃は卑劣な行為と見なされる恥をこうむったが、その責任者はなんら咎
(とが)められることなく出世のレールに乗って行った。
もっとも戦後にも気骨のある役人はいて、田中角栄総理が強引に日中国交回復を行い、幾つかの
実務協定を約束した際、ソヴィエトロシアの空が一切閉ざされていた当時、シナの上空を通過すれば
ヨーロッパ行きのフライトの時間が大きく短縮される筈の航空協定に関してシナ側が一歩も譲らず、
日本にとって一番利益の多いはずの航空協定が田中総理の一存で座礁してしまい、これに激昂した
外務省の志のある役人たちは、この一方的な協定に反対していた青嵐会の仲間に田中総理と周恩来
の間の密電をすっぱぬいて悔し泣きしていたものだったが。
その後外務次官のある発言についてシナ側が反発し、そのために彼の当然の再任が閉ざされてしま
い、あれを契機にことシナに関する外務省の姿勢はアメリカに対する以上に卑屈なものになってしまった。
日本の政治団体「青年社」が現地の過酷な条件の中で死者まで出して建設してくれた、あの危険な
水域の安全保持のための灯台を、海上保安庁の指導も得て二、三改修の後正式な灯台として海図に
記載させようとしたら、外務省の「時期尚早」という横槍で、後々二十年近く登録されずにきた。正規な
発光物が正規に登録されていないと、荒天の際にはむしろ危険なものとなりことは人命にも関わるのに、
そう説明しても日本の政府を代表する外務省はシナに気がねしてそれを無視した。さらに国会で有志
議員たちが超党派で尖閣の視察を委員会で正式に議決しても政府の横槍で保安庁の船を出させない。
◇
そして先般のシナの特殊船による保安庁の監視船への意識的な衝突があり、その犯人を政府は一
地方検事の裁断として責任転嫁し一夜にして釈放してしまい、犯人の船長はシナでは英雄として迎えら
れた。
今年の春先「人民日報」は、尖閣はシナにとって核心的国益でありそれを守るために我々はさらに
果敢な行動に出る。そのために必要な機材も準備すると発表した。それを見て私は、政府に代わって
でもあの島々を守るために取得し、いくつかのインフラも整備してあの島々を守らねばと決心したのだが。
>>2以降に続く
ソース:MSN産経ニュース 2012.8.13 03:08
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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