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- 「日中記念事業」で仏像盗難 浙江-静岡名品展覧会 -
■著名な彫刻家の4作品
県と中国浙江省の友好提携30周年記念事業として4月にツインメッセ静岡(静岡市駿河区)で開催された
「浙江-静岡名品展覧会」で、中国側が出展した仏像4体がなくなっていることが今月1日、中国側から
出された被害届で分かった。
行方が分からなくなった仏像4体は、中国の著名な銅彫刻家の朱炳仁さんの作品。浙江省杭州市の
霊隠寺にある「霊隠銅殿」をかたどった高さ約2メートルの銅製のお堂の中に4体が安置されており、
それぞれ高さ約45センチ、重さ約20キロ。展覧会は4月5日から2日間にわたって開催され、6日夕方に
終了後、運搬業者が会場から運び出す際になくなっていることに気がついたという。県警は盗難されたもの
とみて、当日会場に誰が出入りしていたかなどについて詳しく調べている。
県によると、4月6日午後4時から、日本の業者が展示品の梱包(こんぽう)作業を開始。業者が銅工芸品
を上部と下部、仏像4体に分割して梱包していたところ、途中で仏像が見当たらなくなったという。
中国側はその場で梱包済みの展示品の内容確認や、不審人物の出入りの確認などを行っておらず、
関係者は「中国側は他の展示品に紛れて梱包してしまったのでは、と考えたようだ」とみている。
その後、展示品は清水港から船で運ばれ、5月中旬に中国・寧波港に到着。その際に中国側の業者が、
すべての展示品の梱包を解いて確認したところ、やはり仏像4体は見つからなかったという。中国側は
今月1日になってようやく静岡南署に被害届を出した。
このイベントは同省人民政府が主催し、県が共催に名を連ねている。県側は、「あくまで一部を借りて出展
したという立場だ」と説明。「県に責任はないと認識しているが、同じ会場にいたので、知らんぷりをするつもり
はない。友好提携事業の中でこういったことが起きたことは残念であり、仏像が見つかることを期待している」
と話している。
ソース : 産経 2012.8.7 02:11
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