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∞大国としての責任 中国は3-5隻の空母が必要
中国は広大な領海を保有しているが、その中の多くは紛争に巻き込まれ、多くの島々が他国に侵略さ
れるか、領有権を主張されている。これは中国海軍の発展の遅れと関係している。
■強力な海軍が必要
中国海軍は現代化が遅れ、遠海作戦能力を持たないことから、「近岸海軍」、「近海海軍」の段階に
とどまっており、海岸線および近海の防衛しか実現できていない。300万平方キロに達する領海の安
全を保障するためには、強力な海軍が必要となる。
長年に渡り、中国は米国や日本等からの戦略的な包囲を受けてきた。米国は近年、「アジア太平洋
回帰」を宣言しており、中国周辺で包囲網(特に海洋の)を構築している。日本も中国の「価値観同盟
」を包囲し、米国の対中国政策の急先鋒となっている。中国の海洋安全は現在、各方面から脅かされ
ている。これらの挑発に応じ、周辺の安全環境を安定化し、米国と日本の戦略的な包囲を打破するた
めには、海洋に関する取り組みを強化する必要がある。中国海軍の建設は予断を許さない状況となっ
ている。
■大国としての責任を果たす
中国は国連安全保障理事会の理事国、世界第2位の経済大国である。中国は大国として、「大国の
利益」を拡張する権利を持ち、同時に「大国の責任」を果たす義務がある。
「大国の責任」とは、中国の海外における利益、および発展途上国の利益を保護する上で、「大国と
してやるべきこと」を増やすことを指す。特に海賊の取り締まり、地域の平和と安定の保護、自然災
害の救援等に対して、中国は大国の役割を果たさなければならない。
「大国の責任」を担い、「大国としてやるべきこと」を果たすためにも、遠距離輸送能力を持つ先進的
な海軍が必要となる。
■中国は3-5隻の空母が必要
中国の地政学的戦略は現在、伝統的な「陸上大国」から「陸海大国」への調整の段階に入っている。
そのため国家海洋戦略を策定し、国民の海洋意識を高め、領海保護に向けた政治・経済・外交・軍事
的取り組みを推進し、海洋経済を発展させ、海洋の安全を強化する必要がある。
強力かつ先進的な海軍を建設することは、国家の地政学的戦略の調整において、一つのカギとなる。
このうち、総合的な作戦能力を持つ先進的な空母艦隊の早期建設が重要だ。領海の防衛、遠洋軍事
力の強化には、空母艦隊が必要不可欠となる。中国は広大な領海を持ち、大国として大きな責任を
担っているため、3-5隻の空母がなければ話にならない。この目標を実現するためには、一層の努力
が必要である。(筆者:前駐ロシア武官・王海運少将)
中国網日本語版(チャイナネット) 2012年8月2日
ソース:チャイナネット 2012-08-02 15:32:43
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