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▲今月7日、米国ニューヨークのガバナーズアイランドで行われた食の祭典「クック・アウト・ニュー
ヨーク」の会場で、訪れた市民たちがキムチのコーナーに長蛇の列を作った。この日から2日間に
わたって行われた同イベントでは、キムチを使った料理コーナーやキムチ大食い大会が、ニューヨ
ーカーや観光客たちに大きな人気を博した。/写真=金信栄特派員
米国東部が炎暑に見舞われた今月7日午後。ニューヨークのマンハッタンから無料のフェリーで
7分の所にある小さな島、ガバナーズアイランドは多くの人でごった返していた。この日から2日間
にわたって行われた食の祭典「クック・アウト・ニューヨーク」を訪れた人たちは、会場の前方にある
「キムチ大食い大会」のステージに集まった。
「この瓶に入ったキムチには、世界一辛いトウガラシ『ブート・ジョロキア(お化けトウガラシ)』が
入っている。3分以内に最も多く食べた人がチャンピオンだ」
この日のイベントの進行を務めた「ママ・オース・キムチ」のオ・ギリム社長(37)が開会を宣言す
ると、ステージの前に集まった約500人の市民が歓声を上げた。大食い大会の参加者は、事前に
電子メールで参加を申し込み、当日に行われた予選を経て出場した。決勝に進出した10人のうち、
韓国人を含むアジア人は1人もいなかった。「用意、始め!」の掛け声に合わせ、参加者たちは約
400ミリリットルの瓶に入ったキムチを胃袋に詰めていった。箸を上手に使いこなし、キムチを飲み
込んだ参加者たちの顔はすっかり赤くなった。用意された水を飲みながらキムチをほお張り、楽し
そうな表情を浮かべた。そして観客席からは「キムチ! キムチ! キムチ!」という大きな歓声が
響いた。
この日優勝したのは、瓶2本半のキムチを3分以内に平らげた白人男性だった。ペンシルベニア
州スクラントンに住む実業家の男性は、大会に参加するためニューヨークにやって来た。男性は
「アジアの食べ物に関心を持ち、キムチを知って、中毒になりそうなその味にすっかりはまってしま
った。それでも瓶2本半のキムチを食べたため、口の中だけでなく顔全体に火が付いたような感じ
だ」と言って笑みを浮かべた。
37度もの炎暑の中、ニューヨーカーや観光客たちが集まった「クック・アウト・ニューヨーク」の会
場で、最も注目を集めたのはキムチだった。主催者側も、キムチ大食い大会や、キムチを使った
料理コーナー「キムチPALOOZA(パーティーの意)」を大々的にアピールした。「アローバ」や「ログ
トマト」など、ニューヨークの名だたる飲食店が出店した約25のブースの中で、最も規模が大きか
ったのはキムチコーナーだった。
芝生の中央に設けられた「キムチPALOOZA」には、2日間で多数の市民が、キムチの味を求め
て長蛇の列を作った。バーベキューをテーマとしたイベントに合わせ、牛肉を焼いた後、細かく刻
んだキムチと一緒に盛り付けた「キムチタコス」は特に人気を博した。この日「キムチPALOOZA」
を訪れた大学生は「ホットドッグやハンバーガーなどのメニューはもう数え切れないほど食べてき
た。最近ニューヨークでは、キムチや韓国料理は最も目新しく、トレンドになっている食べ物の一つ
だ」と話した。
「キムチPALOOZA」を運営した「ママ・オース・キムチ」のオ・ギリム社長は、韓国系米国人2世で、
かつてはラジオのディスクジョッキー(DJ)だった。約2年前、顔見知りだったユダヤ系の精肉店の
社長から「キムチはどこで買えるのか」と尋ねられたのをきっかけに、キムチを販売することを思い
立った。オ社長は「つい数年前までは、米国人に対し、キムチが何なのかを説明する必要があっ
たが、今ではかなり多くの人たちがキムチという単語を知っており、自分で漬けてみたいという人
たちも増えた」と語った。
ニューヨーク=金信栄(キム・シンヨン)特派員
ソース:朝鮮日報日本語版<ニューヨークで酷暑とともに高まるキムチ人気>
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