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宝くじ「ロット」の1等に当たる確率は814万5060分の1。雷に2度打たれて死ぬ確率より低い。
平凡な家長だったAさん(43)に07年、その「奇跡」が訪れた。ロット1等に当たったのだ。
25億ウォンあまりの賞金のうち、税金を差し引かれた、18億ウォンほどを受け取った。
ロット賞金の場合、3億ウォンまでは22%、3億ウォンの超過分には33%の税金が適用される。
当時、Aさんは、光州(クァンジュ)市内で小さな飲み屋を経営していた。彼は、ロットに当たると、
両親や妻を除き、親戚や姻戚には一切に打ち明けなかった。妻にも正確な賞金金額は知らさないほど、
秘密を守った。ロット賞金がトラブルの種になるのを懸念してのことと見られる。
Aさんは、賞金の一部を使って飲み屋を拡張させた。しかし、経営がうまくいかず、09年、店を畳んだ。
その後、2~3度に渡り、賞金を事業に投資したが、詐欺に会い、全てをなくしたという。
株にも1億ウォンほど投資したが失敗した。その後、家族の間にもロット賞金を巡り、トラブルが生じたという。
結局Aさんは、ロットに当たってから4年後、無一文になり、両親や親戚・姻戚にも金を借りる羽目に陥った。
彼が両親などから借りた生活費は計6000万ウォンほど。
しかし、妻や子供2人の4人家族が生活するには、常にきつすぎた。
Aさんは23日午後2時半ごろ、光州西区(ソグ)の銭湯の男子更衣室で、死亡した状態で見つかった。
彼は、更衣室内の高さ2メートルの配線盤のドアに、予め用意した紐で首をつった。
遺書や自殺を仄めかす携帯電話のメールは残さなかった。彼は死ぬ前日まで、銭湯周辺の自宅で家族たちと暮らした。
異常な兆候はなかった。同事件を捜査している光州西部警察署は、Aさんが自殺したと見ている。
ロットに当たったあと、人生流転の不幸に見舞われたのは、Aさんだけではない。
昨年10月、ロット1等に当たり、13億ウォンを受け取ったBさん(42)は、離婚問題で口論になり、
妻に暴力を振るった容疑(障害)で27日、警察に在宅起訴された。仁川(インチョン)南東警察署によると、
B容疑者は24日午後11時から翌日3時にかけて、別居中の妻を自宅に呼び出し、
話し合いの途中、顔や膝などをこぶしで殴った容疑がかけられている。
B容疑者の妻は警察で、「夫が株で大金を稼いだ金融専門家だと思って結婚した」と主張した。
06年、慶尚南道(キョンサンナムド)に住んでいたCさんは、ロッテの1等に当たり、14億ウォンあまりを手にした。
Cさんは、両親に自宅を買ってあげた。また実兄には事業資金として4億ウォンを提供した。
残りはギャンブルや遊興費につぎ込んだ。10億ウォンを8ヵ月間で使い果たした彼は
07年と08年に2度も、貴金属店に強盗に入り、刑務所に入れられた。
金融専門家らは、平凡な人たちに一攫千金が与えられた時に失敗する理由として、
「資産の規模が、本人が管理できる限界を超えたためだ」と指摘している。
JULY 28, 2012 04:05
URLリンク(japan.donga.com)
※記事中の「ロッテ」等、原文のままです。