12/07/19 14:57:07.95
◆ソウルのぼったくりは地獄への一丁目!?
需要と供給の法則って確かにわかりますが、ものごとには限度があると思いませんか?
1988年、ソウル五輪真っ最中の折、競技場に背を向けて?
明洞(ミョンドン)あたりの歓楽街を徘徊していた。
すると声優しく「若い娘、いますよ、社長サン…」という呼び込みの
甘いささやきに鼻の下を伸ばしたのが、地獄への一丁目だった!?
「メクチュ(ビール)、ネート(4本)…」など覚え立ての韓国語でオーダーした。
とりあえず仲間で乾杯したが、頼みもしないつまみがどんどん運ばれてくる。
「頼んでないよ」って言っても、ニコニコ笑ってさらにつまみが…。
少々ヤバイかと、会計を申し出ると小さな紙切れに書かれた数字は…。
「44万ウォン…」
当時のレートで1万ウォンが邦貨の1000円程度の換金。
つまり日本円で4万4000円…。ビール1本とつまみが1万円強とは…。
いくら“五輪特需”とはいえ、これってただの“ぼったくり”でしょう。
ちなみにその当時、普通の食堂でビール1本が200~300円前後で飲めた。
お姉ちゃん系で、割高だとはいえ、高すぎる!?24年も前のソウルですよ。
当時、韓国大卒の初任給が邦貨にして3万円くらい…って言われていたし。
通訳のCクン大学生のアルバイトだったが危機を察して店側に「明細書を見せてくれ…」と。
すると奥の方でやっつけで書いたと思われる紙をバタバタしながら持ってきたが、
縦と横の計算が合わない。やっぱり…。
まずは清算して“ぼられの証拠品”を手にして、近くの警察署に駆け込んだのです。
で、事情説明(もちろん通訳のCクンが大奮闘)、最初は面倒がっていた担当者も
こちらの剣幕にちゃんと応じてくれ、パトカーに同乗して件のお店へ。
さらに小型バンで店の経営者や女性が連行されたのです。
ちなみに…。警察所内は不思議空間だった。
事務机が並べられてある壁側に“牢屋”があった。
つまり、警察官が普通の仕事をしている視線の先に留置場があるのだ。
だから明け方まで続いた事情説明の様子は、檻の中に入ったお姉さん方からは
丸見え…という貴重な体験もしました。
そうそ、一応、調書なるものがあって、すべて終えた後、署名捺印してくれ…
ということだったんですが、ほとんど拙稿がしゃべって、署名したのは同行した
先輩のT記者でした。Tさんの指紋は残っているはずです。ゴメンナサイ…。
ちなみに件のお店はしばらくの間、営業停止になりました。
ところで…。
担当した警察官は柔道修行のため、日本の大学に留学経験があるということで
親身になってくれた記憶がある。
「日本ではとてもよくしてもらったし、柔道は日本が誇る武道でとても尊敬している」
という意味の言葉を話していた記憶があるが、日本のお家芸だった柔道は、
そのソウルで悲惨な結果に終わった。
金メダルは95キロ超級の斉藤仁のたった1個だけ。銀なしの銅メダルがやっと3個…。
欧州勢や韓国勢のパワー・スタイルに圧倒された格好だった。
“柔よく剛を制す”日本の旧スタイル、いわゆる“乱取り重視”だけでは通用しない!?
パワーにはパワーで対抗するしかない。
「屈辱的な結果であることは確か。やはり対応策として体力面での強化、
パワーをつけることは急務…」という強化担当者の声が耳に残っている。
日本柔道界が、強化策で方向転換を迫られた瞬間でもあった。
ところで…。その後も韓国は大好きでよく訪れる。
“K-POP”のBIGBANG、2NE1にはまって、今年の3月にもコンサートに行った。
食事、お酒も堪能してますが、決して“ぼら”れてはいませんから…。
産経新聞 2012年7月19日14:31
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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