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【ニューデリー=岩田智雄】インド海軍報道官は10日、産経新聞に対し、マラッカ海峡に近いインド東部
ベンガル湾・ニコバル諸島南端のキャンベル湾飛行場を本格的な施設として拡充することを明らかにした。
周辺地域で軍事的存在感を高めている中国の動きを念頭に、シーレーン(海上交通路)で船舶を監視する
ための措置といえ、名称も日本語で「タカ」を意味するバアズ飛行場に変更する。
報道官によれば、インド海軍は現地に駐在する兵力を増強し、飛行場としての能力を向上させる。これに
関連し、インドの民間テレビ局NDTVは10日、滑走路が数年後に約900メートルから約1800メートルに
倍増されると報じた。燃料補給や維持補修施設が新たに設置されるという。
キャンベル湾飛行場はマラッカ海峡からは約900キロの距離。付近の海域は、中東やアフリカ方面と日本や
中国などの間を往来する船舶の通行の要衝となっている。インド軍はニコバル諸島北部や同諸島北方の
アンダマン諸島にはフル装備の飛行場を持っている。今回、ニコバル諸島南端の飛行場を拡充することで、
付近の船舶に対する監視能力がいっそう向上する。
インド海軍はこのほかにも、アラビア海のラクシャディープ諸島の拠点を最近、整備したほか、国産原子力
潜水艦への潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の配備を目指している。中国の海洋覇権拡大に対処する
ために米国がアジア太平洋地域への関与を強化する新国防戦略に呼応したものといえそうだ。
msn産経ニュース: 2012.7.10 21:50
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