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【噴水台】病魔より恐ろしく、時にはコメディを呼ぶ「親日」レッテル
韓日関係は沸騰する油のようだ。水は摂氏100度を超えれば沸騰するが、油は違う。何も起こらず、
熱くないものと勘違いしやすい。食用油は240度を超えてこそ煙が出始める。大丈夫だと思ってすぐに
手を入れると、あっという間に真っ赤にやけどをする。日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)
締結をめぐる韓国側がまさにこれだ。さっと手を入れても問題はないと考えたようだ。とんでもなかった。
両手にひどいやけどを負った。
いつまでも韓日関係が冷・温を行き来するのは正常でない。少なくとも「普通関係」の比率が「特殊関
係」よりも高まらなければならないが、現実はそうでない。例えば「親日」という言葉を見よう。韓国社会
では語感がよくないというレベルではなく、政敵を攻撃し、人格を罵倒する用途にも使われる。おそら
く病魔よりも恐ろしいのが親日だ。
30年前まで、親日は親北と似ていた。しかし親北はその間、大きく格上げされ、太陽政策論者から
‘馬鹿従北’までスペクトラムも多様化した。親日が単独で、与・野、進歩・保守、南北を問わず誰もが
忌避する言葉として残っている。
親日がレッテルやお守りのように広く愛用され、笑えないブラックコメディも量産されている。数年前に
日帝下親日行為真相究明特別法を作ろうと興奮していた与党代表が、自分の父が日帝憲兵だったと
いう事実が明らかになり、謝罪して退いた。故金大中(キム・デジュン)元大統領は訪日中、日帝時代
の恩師を訪ね、創氏改名の名前(豊田)で自己紹介をし、政敵の攻撃を受けた。候補時代の故盧武鉉
(ノ・ムヒョン)前大統領は、弁護士当時にヨットを楽しんでいたが、この事実を隠そうと努力した。大統領
になった後、盧前大統領は日本・大阪で開催されたヨット大会に出場し、優勝までしていたことが分かった。
当時の優勝トロフィーのデザインは着物姿の日本人女性の人形だった。おそらく大統領選挙期間中に
こうした姿が公開されていたとすれば、相当な打撃になっていただろう。親日が鬼の棒のように使われる
ため、幼稚な騒ぎが起き、‘自爆’が続出するのだ。
先月26日、駐韓日本大使館公報文化院主催で「日韓の現在、過去、未来」をテーマにしたシンポジ
ウムが開かれた。ちょうどこの日は白凡金九(キム・グ)先生の63周忌だった。両国専門家の討論を
関心を持って見ていたが、特に韓日の過去問題の権威者、チェ・ソミョン安重根義士遺骨発掘推進団
資料委員長(84)の最後のコメントが印象的だった。チェ委員長は午前に白凡記念館で開かれた追悼
式に出席したと伝え、白凡の生前語録を紹介した。「光復(解放)後、ある記者が金九先生に『親日派
はいつ処断するのか』と尋ねた。すると白凡は『(日本は)隣にあるので、親日派は多いほどいい。私が
処断しようとする親日派は反民族的な親日派だ』と答えた」。
ノ・ジェヒョン論説委員・文化専門記者
ソース:中央日報日本語版 2012年07月03日09時49分
URLリンク(japanese.joins.com)
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画像:独立運動家の白凡金九(キム・グ)。
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