12/07/04 03:56:43.08 aAknuTeN
>>312
漢訳仏典はAD4世紀中央アジア・クチャ国の鳩摩羅什(クマーラジーヴァ)の
翻訳を「旧訳」、それ以前を「古訳」、それ以後を「新訳」と呼び習わしている。
玄奘はAD7世紀の人で「新訳」の大家。
『般若心経』は玄奘が翻訳したものとされている。
羅什にしてからが4~5世紀の人なんで、「漢音」しかあり得ないと思うんだが。
もっとも翻訳なので別訳はたくさんある。「観世音菩薩」が旧訳、「観自在菩薩」が新訳。
当時の日本で輸入した経典では、「新訳」が優先されたのでないかと思われるが、
新旧の境界付近なので、よくは分からない。ただ、旧訳と新訳の両方がある場合、
旧訳が好まれるのが通例で、『般若心経』は異例。
ちなみに国内最古の般若心経は609年請伝とされる法隆寺の経典らしい。玄奘が7歳の時。
三蔵法師の遺骨はさいたまのジオン寺にもある。