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○中国酒「百年孤独」、韓国で出回る
宮崎県産の麦焼酎「百年の孤独」ならぬ中国酒「百年孤独」が韓国で出回っていることが分かった。
日本の人気ブランドをまねた白酒（コーリャン酒）で、韓国では一部、先に進出した中国産のほうが
「本物」と認識されている。「百年の孤独」の醸造元、黒木本店（宮崎県高鍋町）は既に韓国で商標
登録を済ませており、韓国で流通させないよう近く関係業者に法的措置を取る方針。
「百年孤独」は十数年前から中国で出回り、韓国でも販売されるようになった。瓶のふたを覆う焦げ
茶色の和紙の代わりに、オレンジ色のリボンが結ばれている点は異なるが、包装や化粧箱の
デザインは似せている。
同社は昨年６月、「百年の孤独」などの韓国への輸出を始めた。ところが、ソウルの一流ホテルの
中国料理店が「百年孤独」をメニューで扱っていることが判明。同社から調査を依頼された日本貿易
振興機構（ジェトロ）は有名百貨店などでも販売されていることを確認し「商標権侵害の恐れが高い」
との見方を示した。
同社側弁理士によると、同様のトラブルは過去にも発生した。２００１年に中国で「百年孤独」の
商標の登録業者を相手に審判で登録取り消しを求めたが、同社の訴えは認められなかった。
この決定を踏まえ韓国で商標を登録。０３年に韓国で「百年孤独」の輸入業者に警告状を出し、
輸入を中止するとの回答を得た。現在は、別の複数の輸入業者が仕入れており、西日本新聞の
取材に対し「『百年の孤独』のことはよく知らない」と話している。
黒木本店は輸入・流通中止を求めて業者に警告文を出すほか、韓国政府の商標権特別司法
警察隊に捜査を依頼する考え。黒木敏之社長は「国際化の中、味も全く異なるコピー商品の
流通は遺憾で、強く対処したい」と話している。
☆写真：黒木本店の麦焼酎「百年の孤独」
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中国産の白酒「百年孤独」
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□ソース：西日本新聞
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