12/06/17 01:09:25.52 cdKIeTky
>>169
そういや『キルソドム』って映画があったな。韓国で賞をたくさんとった作品。
南北分断によって生まれた‘離散家族’の悲劇を扱ってるんだけど、
主人公は裕福な暮らしをしている主婦(エリート富裕層)。
彼女は、その昔、故郷のキルソドムで、ある男性と愛し合い、息子を出産したが、
朝鮮戦争の最中に3人はバラバラに。
彼女はその後、結婚したものの、テレビで息子に似た男性が映っていたため、
本格的に息子探しをはじめる。
で、ここからはネタバレなんだけどさ。
ようやく、息子らしき男性を見つける。しかし彼は、貧しく荒んだ人生を送ってきたらしく、粗野でむさくるしい。
住まいも粗末な小屋で、汚らしい。主婦は唖然とする。
そして、DNA鑑定で医者(検査官だったかも)に「ほぼ間違いなく、あなたの息子だ」と言われた時に、こんな会話をする。
主婦「ほぼ間違いなく?100%確実なわけではないんですね?」
医者「DNA鑑定をしても100%間違い無い、という結果は出ない。しかし99%(数字ウロ覚え)間違いない」
主婦「つまり、ホンのわずかだけど息子ではない可能性もある。100%確実でなければ、息子とは認められない。
彼を、私の息子とは認めない」
彼女は、そう言い放ち、息子に背を向けて、キルソドムを去っていく。