12/06/06 12:08:10.92
電炉大手の大和工業(姫路市)は、韓国の製鋼子会社の製造効率化などに本年度50億円を
投資する方針を明らかにした。タイの製鋼事業にも新たに10億円を投じる計画で、国内を含む
本年度の設備投資総額は、前年度実績比約2・4倍の70億円に拡大し、収益増大を図る。
(佐伯竜一)
韓国では、子会社を通じた100%出資法人が、主にアパートや地下駐車場向け鋼材の棒鋼
を生産、供給している。2009年度は売上高514億円に対して、営業利益40億円を計上した。
その後は競争激化などで、同利益が2億円余りの水準にとどまっている。てこ入れのため、
工場の製鋼・圧延設備の一部を更新して歩留まり率を高めるなど、製造原価を抑える。
タイでは現地企業などと合弁で、建設用鋼材のH形鋼を生産。近年の経済成長に伴って、
工場や倉庫、ショッピングセンター向けが好調といい、投資を通じて収益拡大につなげる。
大和工業は両国以外でも海外事業を積極化している。サウジアラビアでは昨年、現地企業と
合弁で鉄鋼製品の工場を稼働した。バーレーンでも、製鉄から圧延までの一貫工場を建設
する総事業費約10億ドル(約800億円)のプロジェクトに携わり、年内の操業を目指している。
ソース:神戸新聞
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)