12/05/30 06:30:50.94 3M7yXfqa
分断された記憶:歴史教科書とアジアの戦争 ダニエル・スナイダー
日本の歴史教科書は、海外から指摘されるように愛国主義的なのだろうか。
しかし、日本、中国、韓国、台湾、米国の歴史教科書を徹底比較したスタンフォード大学の
「分断された記憶と和解」プロジェクトによれば、そうした一般的な見方には根拠がないという。
URLリンク(nippon.com)
日本の教科書は事実重視で愛国的傾向が薄い
本研究が明らかにしたのは、日本の教科書が、アジアや米国のメディアが抱いている共通のイメージとは
かなり違うということである。日本の歴史教科書は愛国主義的であるどころか、愛国心をあおることが最も
少ないように思われる。戦争を賛美せず、軍隊の重要性を強調せず、戦場での英雄的行為を語ってもいない。
物語的な記述をほとんど省いた、無味乾燥ともいえる年代記となっている。
…
対照的に、他の東アジア諸国の大半は国の学習指導要領で、民族の誇りと国民のアイデンティティの増進を
歴史教育の基本的役割としている。これらの国の歴史教科書で語られる「戦争物語」は、明らかにそれだけを
意図しているとドウスは指摘する。
民族の誇りを強調することは時に奇妙な歪みを生む。その顕著な例が韓国の教科書である。高校生に
教えられる戦時中の叙述は、もっぱら日本の植民地統治下での人々の苛酷な体験と抵抗運動である。
日本が戦争遂行のために朝鮮の人々をますます強制的に動員するようになった大きな背景、すなわち
日中戦争の泥沼化と1942年以降の米国による反撃の激化などは書かれていない。韓国の教科書は
1937年の日中戦争勃発や真珠湾攻撃にはほとんど触れておらず、政府発行の主要教科書には、
広島、長崎への原爆投下の記述も全くない。