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南シナ海の浅瀬の領有権をフィリピンと中国の双方が主張し、両国の監視船などがにらみ合う状況が
続いている問題について、フィリピンの国防相は２８日、中国の国防相と非公式の会談を行い、緊張の
緩和を目指すことで合意したことを明らかにしました。
南シナ海のスカーボロー礁という浅瀬周辺では、フィリピンと中国が互いに領有権を主張して、１か月半
以上にわたって両国の監視船などがにらみ合う緊張した状態が続いています。
この問題について、フィリピンのガスミン国防相は、カンボジアのプノンペンで開かれていたＡＳＥＡＮ＝東南
アジア諸国連合の国防相会議終了後の記者会見で、２８日、中国の梁光烈国防相と非公式に会談を
行ったことを明らかにしました。
この中でガスミン国防相は、現在の緊張した状況を高めないように両国が自制することや、領有権問題の
平和的な解決を目指し、２国間の協議を継続していくことで合意したことを明らかにしました。
また、南シナ海の領有権を巡っては、中国とＡＳＥＡＮの国防相による会議も開かれ、中国と対立している
ベトナムなどを交えて問題解決に向けた協議が行われたとみられます。
NHKニュース: 2012年5月29日 22時7分
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