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2010年春に宮崎県で確認された口蹄(こうてい)疫の感染源をめぐり、筑波大大学院の真木太一客員教授(68)=九大名誉教授=らの研究グループが26日、
中国甘粛省で発生したウイルスが黄砂に付着して東シナ海を越えて飛来したとする説を、帯広畜産大学で開かれた日本沙漠学会の学術大会で発表した
00年5月に本別で発生した口蹄疫に関しても、黄砂による病原菌飛来の可能性は「ゼロではない」としている。
研究グループの調査によると、10年3月14日に中国甘粛省蘭州郊外で、宮崎と同じO型口蹄疫が強い感染力を持つ豚で発生。
黄砂で病原菌が大陸から海側に運ばれ、同25日に中国山西省、4月上旬から同下旬にかけて韓国の仁川市江華島などで、
牛や豚への感染が次々と発生したとみている。
宮崎の発生は3月26日の都農町の水牛が始まりで、比較的抵抗力がある水牛への感染や潜伏期間を考慮すると、
同16日か同21日に飛来してきた宮崎での黄砂が原因との結論を出した。
黄砂前日はいずれも宮崎で降雨があり、湿気を好むウイルスの生存を助ける重要な現象になったと指摘した。
発生日が1日差となる山西省と宮崎は約2000キロも離れているが、風速毎秒20メートル(高さ1000メートル想定)とすれば1日の輸送距離と合致するという。
宮崎では3月26日に発生以降、検体の検査で4月20日に感染が公表されているが、県内への広がりは地表面付近による風が大きいとした。
十勝でも今年4月末に黄砂らしき黄色の物体が車に付着しており、中国から飛来した可能性も十分に考えられるが、
真木教授は「宮崎のケースは黄砂前日の降雨や感染力の強い豚ウイルスだった点など、偶然がいくつも重なって発生した」と強調。
「今年も2月に中国で口蹄疫が発生したので黄砂に注意しているが、偶然が重ならなければ、石灰をまくだけで感染はかなり防げる」と話している。
10年に発生した宮崎の口蹄疫は感染源が特定されておらず、意図的に持ち込まれた「テロ説」まである。
URLリンク(www.tokachi.co.jp)
黄砂飛来説を発表する真木教授
URLリンク(www.tokachi.co.jp)
農学プラザ
URLリンク(www.sangakuplaza.jp)
CiNii
宮崎県での口蹄疫発生に及ぼす黄砂および風による蔓延の影響
Effects on the Appearance and Distribution of Foot and Mouth Disease based on the Yellow Sand and Local Wind in Miyazaki
URLリンク(ci.nii.ac.jp)