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世界的経済不況受け、世界的企業が「韓国流経営」に注目
3月、中国の企業教育専門企業であるA社の最高経営者(CEO)と役員5人が韓国を訪れた。韓
国企業の成功事例を活用した企業教育プログラムを、中国市場に導入するためだった。彼らと会
った世界経営研究院(IGM)・価値観経営研究所のアン・チョルファン所長は、「韓国大手企業の
グループ経営システムやグローバル戦略を、中国企業に伝授する教育方法に関心が多かった」
と話した。
不況に苦しむ世界の企業が、韓国大手企業に道を尋ねている。中国やインドなどの新興市場の
企業はもとより、日本や米国などの先進国の企業も、躍進している韓国企業から学び始めている。
●韓国企業の「コントロールタワー」を学べ
グローバルコンサルティング会社「ベインアンドカンパニー」・中国事務所のコンサルタントらは最
近、韓国大手企業のグループ経営システムを分析した資料を手にして、客と会っている。韓国大
手企業の支配構造や経営方式を巡り、中国企業からの問い合わせが増えてくると、それについ
て分析した資料をまとめたのだ。同社のインド事務所のコンサルタントは最近、「売上高が40兆
ウォンを越えるインド企業が、韓国企業の経営方法について知りたがっている」とし、ソウル事務
所に資料を要請した。
ベインアンドカンパニー・ソウル事務所のキム・ジョンス・パートナーは、「短期間に規模を拡大さ
せた中国やインド企業が、同様の成長軌跡を辿ってきた韓国大手企業を、『役割モデル』と見て
いる」とし、「グループ経営体制や2世への継承問題の解決策に特に関心が多い」と主張した。
三星(サムスン)グループの未来戦略室のようなグループの「コントロールタワー」組織や、LGグ
ループやSKグループなどのように、持株会社体制へと転換した企業の支配構造や運営方式を
学ぼうとしているという。
世界的な家族企業も、韓国企業との交流に乗り出している。今年3月、スウェーデンの家族企業、
バレンベリーグループのトップを含めた北欧のビジネス代表団が韓国を訪問した。今月初めは、
イタリア自動車ブランド、フィアットなどを系列会社に納めているエクソールが、三星電子の李在
鎔(イ・ジェヨン)社長を、社外取締役に選任することを決めた。
家族企業専門メディア「カムデンFB」は、エクソールのスポークスマンの言葉を引用し、「(李社
長の社外取締役選任は)エクソールのジョン・エルカーン会長が、家族企業が直面している問題
や課題を他の企業と共有し、企業の支配構造や企業管理の教訓を獲得するためだ」と主張した。
●不況に強い韓国企業
景気低迷の中でも、速やかな意思決定や果敢な投資に乗り出してきた韓国企業のグローバル
戦略を学ぼうとする世界的企業からの問い合わせも増えている。
KOTRAによると、売上高だけでも16兆ウォン、従業員8万人の中国の情報技術(IT)企業が
最近、現地の貿易館を通して、三星のグローバル進出戦略について問い合わせてきた。昨年
は、三星電子のライバル会社である日本の電子メーカーの関係者らが、KORTAのインド・ニュ
ーデリー貿易館を訪れ、三星電子・インド法人の管理方式やマーケティング資料を要請してき
た。昨年、世界的経営雑誌、ハーバードビジネスレビュー(HBR)が、ソウル大学・経営学部の
宋在鎔(ソン・ジェヨン)、李京默(イ・ギョンムク)教授が三星の成功要因について分析した論文
を掲載したのも、韓国企業への関心が反映された結果だ。
(>>2以降につづく)
ソース:東亜日報日本語版 MAY 26, 2012 08:16
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