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∞台南の日本家屋、一部取壊し 市民抗議で保護に動き
（台南 24日 中央社）台南市新化区にある日本統治時代からの古い家屋の一部が23日、市政府によっ
て取り壊され、市民らが強く抗議、市政府は問題があったことを認め、残る日本家屋の保護に取り組む
姿勢を強調している。
新化区には、日本統治時代に公務員宿舎として使われていた築80年を超える日本家屋12棟が残され
ており、うち8棟は市文化局が保存計画を進め、1棟は民間が買い上げ修復工事を行っている。残る3棟
は市政府秘書処が管理しており、2棟は空家、1棟は居住スペースとして使われている。
秘書処は空家の2棟を、老化が激しく管理困難として業者に取り壊しを依頼、23日に作業が行われたが、
文化局には通知がなかったという。
これら家屋は、日本統治時代に武術の道場として造られた武徳殿に隣接している。現在台湾に残る武徳
殿は僅か10カ所ほどで、最近修復工事が終わったばかりの新化武徳殿は、周辺の日本家屋と合わせ、
台南の新しい歴史散策スポットとして注目を集めているところだった。
市民や地方文化史の専門家らは、ヒノキなどをふんだんに使い独特の工法で建てられた昔の日本家屋
は、一度壊してしまったら元には戻らないと強く批判。文化を大切にする古都・台南の行政が、価値ある
歴史的建造物を破壊したと、抗議の声を上げている。
文化局は23日夜に急きょ今後の対応について発表、秘書処管理のため取り壊しの危険はないと考え
保存措置を取らなかったと過失を認めた上で、同様の事態が発生しないよう歴史建築の保護につとめ
ると強調した。
ソース：中央社日文新聞フォーカス台湾 2012/05/24 17:18:29
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