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2012年5月、山東商報は中国人の冷淡な野次馬問題をとりあげた。
「看客」(見物)は国技とまで言われた中国人的行動。なにか事件があるとたちまち野次馬が
集まるが、見物に熱中するばかりで人助けをしようとしない。実はこうした野次馬根性は古来から
続くもの。清代の書、『右台仙館筆記』には女性の鞭打ち刑を見るため多くの野次馬が集まった
エピソードが残されている。ただし期待していたお尻への鞭打ちではなく、平手打ちの刑だったため、
野次馬たちは怒って帰ったのだとか。
こうした心ない野次馬行為は今も続いている。10年には大連発上海行きの列車でパニックとなった
女性が突然服を脱ぎ出す騒ぎがあった。乗客たちは止めようとするどころか、携帯電話で撮影する
ばかりだった。11年8月には上海で女性が飛び降り自殺を図る事件があった。飛び降りを戸惑う女性に
野次馬たちは「早く飛び降りろ」とはやし立てた。
もちろん良心を持つ人は少なくないが、それ以上に多いのが無慈悲な野次馬。面倒なことに巻き
込まれないようにする「賢明」な人たちだ。ただそれは「莫管閑事」(やっかいごとにかかわるな)という
教訓を間違えて覚えている人たちだろう。こんな社会であれば、自分が困った時に誰が助けてくれるのか。
よく考えておくべきだろう。(翻訳・編集/KT)
ソース レコードチャイナ 2012年5月20日
URLリンク(www.recordchina.co.jp)
山東商報は中国人の冷淡な野次馬問題をとりあげた。困っている人を誰も助けようとしない冷酷な対応は
中国の「国技」だという。
写真は昨年10月、合肥市。オートバイで転倒し負傷した男性を通行人は誰も助け起こそうとしなかった。
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