12/05/19 11:52:29.97
[シンガポール 18日 ロイター] 18日のアジア通貨は、韓国ウォンを筆頭に、総じて対米ドルで下落した。
アナリストらは欧州情勢や世界的な景気減速をめぐる懸念が強まっていることを理由に、域内新興国通貨の
一段の下落を見込んでいる。
韓国ウォンは5カ月ぶり安値に下落。週間ベースでは過去8か月間で最大の下落率を記録した。
ソウル株式市場ではこの日、外国人投資家が13営業日連続で韓国株を売り越した。
スペインの金融不安が深刻化している。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、政府に
よる銀行支援能力が低下しているとして、スペインの銀行16行の格付けを引き下げた。
また、欧州系格付け会社フィッチ・レーティングスは17日、同国のユーロ圏離脱リスクを理由に挙げ、既に
ジャンク級としていたギリシャ国債を「CCC」へとさらに引き下げた。
豪オーストラリア・アンド・ニュージーランド・バンキング・グループ(ANZ)は、世界市場の不安定な状況によって
豪銀のホールセール資金調達市場が再び機能しなくなったと指摘。世界的金融危機を思い起こさせる不安
材料となった。
このほか、17日に発表された米経済指標も米国の景気回復力の弱さを示唆する内容だった。
ドル/ウォンKRW=KFTCは昨年12月19日以来の高値となる1ドル=1175.4ウォンに上昇した。
ただ、ディーラーによると、韓国外為当局は、特に1170ウォンを上回る水準で10億ドル以上を売却したもようだ。
ドル/リンギMYR=MYは1ドル=3.1420リンギに上昇。1月16日以来の高値をつけた。ディーラーによると、
レバレッジ系ファンド、インターバンク勢がポジションを増やした。
ドル/シンガポールドルSGD=D3も1ドル=1.2771シンガポールドルに上昇。1月19日以来の高値をつけた。
ドル/フィリピンペソPHP=PDSPは1ドル=43.270ペソまで上昇。モデル系ファンドなどが買いを入れた。
ただ、週末を控え、利食い売りも出た。
*0730GMT(日本時間午後4時30分)現在のアジア地域の通貨の対米ドル相場は以下の通り。
シンガポールドル 1.2739
台湾ドル 29.599
韓国ウォン 1172.52
タイバーツ 31.40
フィリピンペソ 43.20
*インドネシアルピア 9237.00
インドルピー 54.77
マレーシアリンギ 3.1315
人民元 6.3262
* インドネシアの金融市場は祝日のため休場。
REUTERS: 2012年 05月 18日 18:52 JST
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