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URLリンク(sankei.jp.msn.com)
写真: 会談に臨む野田首相(右から2人目)と中国の温家宝首相(左から2人目)=13日、
北京の人民大会堂(AP)
【北京=桑原雄尚】北京を訪問中の野田佳彦首相は13日、北京の人民大会堂で中国の温家宝首相と
会談し、沖縄・尖閣諸島の領有権問題をめぐって応酬した。温首相が「(中国の)核心的利益と重大な関心
事項を尊重することが大事だ」と述べたのに対し、野田首相は「尖閣は日本固有の領土だ」と反論。野田首相は
東シナ海における中国艦船の動向についても「日本国民の感情を刺激している。中国側の冷静な対応を強く
求めたい」と懸念を表明した。
温首相は会談で、台湾やチベットなど中国の安全保障問題の中で譲歩できない国家的利益を意味する
「核心的利益」という言葉を持ち出した。この言葉を直接、尖閣諸島には当てはめなかったものの、東京都の
石原慎太郎知事が都として尖閣諸島を購入する方針を表明したことを意識した発言とみられる。
温首相は「釣魚島(尖閣諸島)は中国領土だ」とする従来の立場も改めて強調。これに対し、野田首相は
「尖閣諸島が日本固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らかであり、日本はこれを有効に支配して
いる」との日本の基本的立場を説明した。最終的に両首脳は「この問題が日中関係の大局に影響を与える
ことは望ましくない」との認識では一致した。
野田首相は、中国の人権活動家、陳光誠氏の問題を踏まえ「日中人権対話」の開催を要請。温首相は
返答しなかった。
両首脳は、北朝鮮のさらなる挑発行動の阻止で連携することを確認。野田首相は北朝鮮による日本人
拉致事件の解決に向け、中国側の協力を改めて要請した。
野田首相はこれに先立ち、韓国の李明博大統領とも会談した。大統領は、昨年12月の首脳会談で
野田首相に慰安婦問題の謝罪と賠償を要求したことを踏まえ「前向きな検討をお願いしたい」と要請。首相は
「ともに知恵を絞っていきたい」と答えたが、具体的な言及は避けた。
両首脳は、中断状態となっている日韓経済連携協定(EPA)の締結交渉再開で意見交換したほか、
日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結を急ぐなど、安全保障分野での協力強化でも一致した。
また、北朝鮮の3度目の核実験や軍事的挑発行為を容認しない方針を確認した。
個別会談の前に行われた日中韓3カ国の首脳会議(日中韓サミット)では、日中韓の自由貿易協定(FTA)
交渉の年内開始を正式に合意し、FTAの前段となる3カ国投資協定の署名式も行われた。
野田首相は原発事故に伴い中韓両国が実施している渡航制限や日本産食品の輸入規制の撤廃や緩和を
要請。温首相は「適切な措置を検討する」と述べた。
共同記者会見で温首相は「引き続き6カ国協議を通じて朝鮮半島の非核化を実現すべきだ」と述べ、米露も
含めた6カ国協議の再開を提案。李大統領は「より効果的な方策について講じるべき時点に来ている」と述べ、
北朝鮮に対する追加措置の必要性を強調した。
msn産経ニュース: 2012.5.13 21:14
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