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米国の教育システムについて話す時、韓国人があまり信じないことがある。米国の小・中・高の各
学校での国家観に対する教育だ。自由奔放に見える米国の国家観教育は内容だけでなく形式も
徹底する。形式は主に国旗に対する敬礼、国旗に対する誓い、国歌斉唱など国民儀礼を通じて
現れる。公式手続きも略式もあり、状況によって異なる。
地域別で差があるが小学校と中学校では毎日1時間目の開始前に「国旗に対する誓い(The
Pledge of Allegiance)」をする。学生たちは全員席から立って右手を左側の胸にのせて国旗を眺め
“I pledge allegiance to the flag of the United States of America…”を暗唱する。「私は誇らしい太
極旗の前に…」で始める韓国の‘国旗に対する誓い’と似ている。
韓国では何時からか国旗に対する誓いを軍国主義、全体主義、独裁政権の残滓と見る風潮が広
まっている。国歌斉唱、殉国烈士に対する黙祷などが含まれた国民儀礼をわずらわしい‘旧時代
的遺産’程度に感じる。できるなら省略するのが大勢だ。
そのような儀礼に対する拒否を進歩的だと評価する見解もある。しかし、軍国主義、全体主義、独
裁政権と関係ない米国では逆に国民儀礼が厳守されている。教育現場だけでなく社会全般的に
そうだ。みな一緒に楽しむために集まったスポーツ試合の場ですら国歌が流れるときは全員真剣
に歌う。公式国歌(The Star-Spangled Banner)だけではない。私たちにすれば‘祖国賛歌’程度の
‘America the Beautiful’や‘God Bless America)’も胸が熱くして歌う。
米国社会で全体主義的要素は見つけ難い。戦争の時だけ部分的に現れるだけだ。米国人が日
常生活をしながら国家という概念を念頭に置いて暮らしているわけでもない。それでも彼らが国旗
を大切に思い国歌を誇らしく歌う理由をじっくり考えてみる必要がある。
韓国で改めて国民儀礼論議がおきている。統合進歩党ユ・シミン共同代表が党の公式行事で国
歌斉唱を拒否してきた問題点を指摘したためだ。ユ代表は10日、全国運営委会議で「党代表とし
て公式行事に愛国歌を変えたかったがそうはいかなかった」と反省して「これから党指導部はこう
いう問題を果敢に検討しなければならない」と促した。
民主労働党出身の党権派を狙った発言だったが遅まきながら公開的に言及したことは意味があ
る。ユ代表も去る2003年「運動試合場まで愛国歌を歌うのは軍事ファシズムと日帝残滓」と述べ
て波紋を起こしたことがある。
これまで一部左派団体と労働界では国民儀礼の代わりに民衆儀礼をするとし、国旗に対する敬
礼をせず愛国歌の代わりに運動圏歌を歌ってきた。民主労働党は去る2000年、創党以後昨年末
に統合進歩党に合流する前まで国旗に対する敬礼どころか愛国歌も歌わなかった。現在の統合
進歩党は行事の時、国旗に対する敬礼はするものの愛国歌は歌わない。様々な政党派閥が折衝
した結果だ。
国民儀礼を無視するのは旧時代的産物と未来価値という二つの概念を全て間違って理解したた
めだ。民衆の人生や進歩追求とはさらに関連がない。
カン・フン記者
ソース:ユーコピア(韓国語) 愛国歌拒否して国民と国を心配?
URLリンク(ukopia.com)